舞台劇 からくりサーカス | アクエリアス

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舞台劇『からくりサーカス』


藤田和日郎の原作『からくりサーカス』の舞台劇。
川尻恵太の脚本、村井雄の演出。
四方を客席がぐるりと囲む密接な会場を、総勢30人近い演者が埋めつくす。




開演前にサーカス団が来てパフォーマンス。撮影・SNS可。北側のこっちにはクマさんしか現れず。空席に座ったクマさん、被り物を取ったら加藤鳴海?







莫大な遺産を相続して親族から狙われた少年・才賀勝(深澤大河)を守るために戦う拳法家の青年・加藤鳴海(滝川広大)と人形遣いの女性・しろがね(Wキャスト・大西桃香)たちの数奇な運命を描く。
200年前の過去も描かれ、人類に仇なすからくり人形との壮絶な闘いがメイン。

原作未読で、アニメもつまみ食い程度の知識だったので、前半の猛スピードとスポットの展開にかなり面食らう。ピエロあるるかん(三枝奈都紀)の道化仕込みの語りに注意を凝らす必要。
昨年から始まったアニメだが、先週観た話も軽く網羅してその先もずっと先も行ってるようで、かなりのダイジェスト気分だが、一応区切りまでやり切った感のストーリー。
たぶん2回目を観たらもっと理解できそうだが、リピートの気力がわかん。

北側6列目なのにステージが遥か遠く、前の人の頭や体で遮られステージが殆ど見えず、最低の座席ポジション。ステージが見えないと、よく分からんドラマCD状態で、今回も度々眠くなった。
サーカスを意識した円形ステージだが、恩恵を受けるのはプレミアムシートや前方の一般席のみ。段差が殆どない座席はこの舞台の視覚を殆ど奪っていた。

半ズボン少年の深澤大河より、殺陣やアクションも見事にこなしてほぼ出ずっぱりで熱演の滝川広大が印象強い。仏頂面の広大さんの鳴海が、たまにパトレンの圭一郎に見えたり。
三浦海里と小坂涼太郎の兄弟はまあまあ。アニメは古川登志夫と関智一だったからなあ。
細身の横井翔二郎より、台詞にキレがある健人のほうがスマート。
アニメで朴璐美が演ったルシールを、田中良子が骨太の芝居と身体を張ったアクションで熱演。
くせ者っぷりの村田洋ニ郎はまだ顔が出るが、唐橋充や和泉宗兵は仮面で顔が隠れててちょっと惜しい。
コロンビーヌの大湖せしるも美人なのに仮面で残念、美しい声とアクションで席巻。

総じて女性陣が踏ん張っていて、観る者の感情を揺さぶっていた。

ライブ会場として使われる新宿FACE。
舞台限定のアクア・ウイタエをチョイス。赤が綺麗。

次にここを使うのは『百鬼夜高校』や『ALTAR BOYZ』。
お願いだから、ステージが観やすい座席でありますように。