Keiko Toda 60years Anniversary
『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』
戸田恵子さんの60歳の還暦を記念した音楽朗読劇公演。
構成・演出は三谷幸喜。
三谷&戸田タッグの女性一人出演というと、PARUKO劇場での『なにわバタフライ』を思い出す。
今回、戸田恵子さんをがっつりサポートするのは音楽監督でピアノやアレンジを担当した荻野清子。ウッドベースの平野なつき、ドラムや鳴り物の今井ブンと、戸田さん自ら選び抜いた面子だ。
前節は三谷幸喜さんで、どうやらナマっぽい。
昨年9月の還暦ライブの時と同じ、最前列センター席。
ステージ上手の細かいところまで目に入り、世界観にすっぽり溶け込めた。
映画「オズの魔法使い」でアイドルとなり、歌手活動でトニー賞グラミー賞を手にした、ジュディ・ガーランドの人生を、彼女の付き人で代役であったジュディ・シルバーマンの語りと共におくる。
驚くほどほぼ忠実で分かりやすいジュディ・ガーランドの人生模様。そんなジュディを本名をモジって「フラン」と呼び日記にしたためるジュディ・シルバーマン。
ガーランドのヤク漬け壮絶な人生も、他人の目線から語り尽くすと、やっぱり自業自得とも思える。ジュディ・ガーランドは愛らしく魅力的だったが、憎たらしい存在でもあった。
ナマ演奏に合わせて戸田恵子が歌うのは全11曲。
どれも伸びやかでよく響く歌声で、光景が浮かんでくるようなドラマティカルで圧巻。
中でもめだまの「Over the Rainbow」は、ガーランドが登場17歳だったことを見据えて、10代のような若々しい声で歌い上げる。これまで何度も耳にした歌ではあるが、
戸田恵子さんの表現力が見事で、何度かじわりと涙ぐませる。
高めのキイから、歌うごとに徐々に、少女から大人の女の歌声へと推移させて、時空の流れを感じさせるのが、戸田恵子さんマジックだろう。
ピアノの荻野清子も劇中でプチパフォーマンスを披露、オルゴールの音も再現していた。
ウッドベースの平野なつきは、晴れやかな笑顔と弾くたびにひらひら舞うポニーテールが愉快で、こちらまで心が弾む。
ドラムの今井ブンは、軽快なドラムの他に、様々な鳴り物を聴かせてバラエティー感たっぷり。
ラストにかけての軽妙などんでん返しは、まさに三谷幸喜ワールド。ホント、私もオカシイなとは思った。
劇中の歌で涙を誘うが、最後はちょい笑える構成も悪くない。
戸田恵子さん、60周年おめでとうございます🎉
この音楽朗読劇の成果が、また次のステップに繋がりますように。
そしてお二人も望んでいた、スペシャルな再演を祈りたい。











