ミュージカル 刀剣乱舞 結びの響、始まりの音 | アクエリアス

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ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~
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ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ5作目。
今作は2016年に上演した「幕末天狼傳」の後に続く時代の話。
今作では近藤勇を喪った土方歳三を中心に、前回からのキャラクターに新参入の刀剣男士を加え、新たに編成された部隊の戦いを描く。
茅野イサム演出、御笠ノ忠次脚本、本山新之助振付ステージング。
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パンフレット
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全体的にはアニメ『活撃 刀剣乱舞』と、今冬に観た舞台『駆けはやぶさ ひと大和』のテイストも挿入。
冒頭から坂本龍馬の暗殺シーンに涙が滲んだが、それを上回る土方歳三の壮絶な生き様と最期にも、何度も涙がじわり。

今作の土方歳三は、誠や武士の意地を貫きながらも、近藤や沖田がいない中で孤軍奮闘、とても人間臭く男らしく真っ直ぐで、今まで色んな所で観てきた中で、最高の土方歳三であった。高木トモユキさんハマリ役だ。誰でもこんな土方さんに惚れてしまうんではないか。そう、人間だけでなく、時間遡行軍の刀たちも。
藤田玲の榎本武揚は、頭脳派でお茶目で愛らしい役どころ。北へ向かう船出の歌とダンスが、帝劇ミュージカルみたいな軽やかさで、刀ミュとしては斬新かも。

人間パートを濃密に鮮やかに描くほど、刀剣男士たちの苦しみや葛藤も浮き彫りになり、両方に感情移入しながら物語に没頭した。
演出的にはステージ中央の盆を多用し、時空を超え立体的多角的に、スピードとテンポのある展開を可能にしている。

歌の中心、メインボーカルは、久しぶりの舞台出演である阪本奨悟。伸びやかによく通る歌声に気持ちが入りジンとくる。彼の堀川国広は、前任者よりも明るく快活で、一本芯が通っていて強さもある。土方に捕らえられ痛ぶられる色気のサービスショットもご愛嬌、理想の堀川くんだ。
相棒の和泉守兼定の有澤樟太郎も、堀川くんに釣られて歌唱力が少し上がってる気がした。土方の打刀として、今作は兼さんが主役然、またじっくりフューチャーしたい。
大和守安定の鳥越裕貴は、安定の芝居とアドリブ。加州のいない中、キュートなムードメーカーだ。
長曾根虎徹の伊万里有は、暗い無骨さより明るい包容力が先にきて、大きく頼もしい。
長曾根さんと仲良しなのが、田村心の陸奥守吉行。もう少し大柄なイメージだったが、小柄でも兼さんとの反発関係がムリなく出てる。やんちゃな土佐弁もまずまず。快活でおちゃらけてて肝が座って細やかで、誰よりも大人なんじゃないかと思わせ、時おりデュオ・マックスウェルと重ねてしまいそう。
巴形薙刀は物語を持たない異質な刀剣男士で、丘山晴己がクールビューティーに好演。くるくる回りながらの殺陣は華麗で軽やか、さすがピカイチのダンサーぶり。堀川くんの次に歌えるのは巴さんだろう。

むっちゃんの十八番の歌は、旅した高知を思い出させ、ペギー葉山の「南国土佐を後にして」が脳裏に流れる。
盆が回る度に、中島みゆきの「時代」も浮かんでくる。
芝居や物語だけでなく、歌の要素で何度も涙がジワリ。

刀ミュ「むすはじ」のタイトルの意味に、ようやく気付かされた。
結びは卒業、始まりは入学。別れと旅立ち。いまの季節にもぴったりだったのか。
刀の時代が終わり、銃の時代が始まっていた。土方歳三は史実通り、銃で最期を遂げなければならない。1階席の上手通路を後方に向かって行ったところで、バーン!と撃たれてしまったが、これは2階席からでは見え難かったと思う。もう少し演出的に公平にならなかったのだろうか。
決着の響きは聞こえたが、船出の汽笛の音しか覚えてない。凱旋公演で確認したい。

2部はライブパート。
全員で歌う「北へ」の明るさがとっても晴れやか。
巴さんの稽古の相手は青江さんで、ACCAだわ〜。
長曾根&陸奥守&安定の棒を使った歌とダンスがカッコよくて痺れる。
堀川くんは素晴らしいソロで胸をうつ。
和泉守&巴形はアダルトちっく、歌は兼さん、ダンスは巴さんがリードして、抜群のコンビネーション。
ファンサがこれまでにないくらいにすごかった。巴ちゃんは投げキッスの嵐で接近戦。むっちゃんはちょい脱ぎ腹筋までチラ見せ、バーンやウインクの洪水で、横の扉が閉まるまでフルにファンサしてくれ全力の心意気がニクイ。
人間組はフル太鼓で応酬、榎本さんも最後は上着を脱ぐ勢いでセクシーポーズ。

1部は涙、2部は笑いで、バランスのとれたホット&クールなエンターテイメントで満足だ。
次は4月の東京凱旋公演。待ち遠しいし、刀剣男士の成長ぶりも楽しみだ。
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