ディスグーニー Presents vol.4
From Three Sons of Mama Fratelli
フロム スリーサンズ オブ ママ フラッテリー
『枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ』
「サンママ」3作目。
「ジャーニー」「セカチル」に続き、やっと最後の「枯れるやまぁ」。
タイトル長すぎ、内容にもあんまり関係してない。
日曜昼で、一応「枯れる」の東京千穐楽なのに、今回も端や後方はガラガラ。
なのに前2作の時よりも観難く、長さもひとしお堪えた。
『枯れるやまぁ のたりのたりとまほろばよ あぁ 悲しかろ あぁ 咲かしたろ』
天下の大泥棒・石川五右衛門と、天下を大泥棒した豊臣秀吉を、猫の視点と捉え方から見据えた、戦乱と幻想の地獄絵図。
田中良子が謎の猫で、声も動きも猫過ぎる猫で、お助け猫に狂言回しと大活躍。桔梗という名も後から分かるが、たくさんの手毬が時に猫に見えたりと、演出が凝っている。
谷口賢志もノラ猫かと思いきや、突如現れた明智光秀だといったり、女郎花も「さるすべり」の名だったり、色々と複雑で謎だが、今回はフシギと安らぎ感がある。
秀吉が「サル」かと思ったら、異名が「ハゲネズミ」。つまりネコには勝てない、大泥棒・ネズミ小僧の意味もあるのか。窪寺昭が大柄で非道で臆病な秀吉を楽しそうに熱演。戦国BASARAでの信長はもはや過去となる。
もう1人の大泥棒・五右衛門は、腕っぷしの強そうな村田洋二郎。実際に盗みに入るのは手下達で、あんまり五右衛門らしい言動がない。ヤクザものに手を焼く妻とのやり取りは説得力があるが、実生活の妻・田中良子と一番絡みがあるのは3作品の中でこの「枯れる」だろう。
茶々の佃井皆美は、珍しく殺陣もアクションも歌も無く、無邪気なお姫様を装うが、たまに魅せる色気と怖さの表情が実にいい。
茶々の守り役・佐吉(石田三成)の川隅美慎は、殺陣もたっぷり、忠義者と非情さを見せて、やり甲斐がありそう。
前田利家の伊藤孝太郎が、大人びた芝居で味がある。
坊主(千利休)の平山佳延は、微妙な立ち位置で、切腹シーンも観たかった。
柴田勝家の佐久間祐人は人間味ある役だがクドイ。
徳川家康のSHOGO(175R)は今作では歌うが、飄々とした独特の持ち味。西田大輔にはお気に入りの人なので、今後も色々と関わってきそう。
西田大輔は殺陣自慢で現れたのか、去り際があっさり過ぎて肩透かし。
「まほろば」として現れた信長と光秀が、秀吉を攻め立てるのは面白いが、後まで続かなくて、何がしたかったのかがさっぱり。
茶々の怨みや復讐も、家康の野望も、三成の決意も、利家の葛藤も、何もかも中途半端。五右衛門の釜茹での刑も見られなかった。
過去と現在の交錯はイマイチ分かりにくく、何度もリフレインされて、くどくてシツコイ。
アドリブやギャグも多すぎてうんざりしたが、今回は千穐楽とあって特別ゲストも登場。山口大地の筋肉ワビスケが半裸を披露して笑いをとるが、大地くんも落ちぶれた感。
ダラダラと長くさせるだけさせて、伝わるものは少なくて、もうホントに疲れて飽きてうんざり。
早く、早く、こんな船から降りたくなった。
カーテンコールは、ゲストのみならず、出演者が一人一人挨拶。皆美さんや美慎くんの挨拶までは真剣に聴いてたが、あとはもうどうでもよくなってきたり。
カテコが終了したのは15時近く。3時間半の長丁場、長く疲れる航海だった。
座席を離れて外へ出ようとしたら、カテコ3回目まで始まり、もう付き合えないと会場外へ。冷たい雨降りが、追いかけてきた。
西田大輔がやりたいようにやるオリジナル「ディスグーニー」は、今回のことで懲り懲り。次にあったら少し考えよう。
ディスグーニー3作品全航路制覇の特典DVDは申し込んだ。いつ頃製作し送ってくれるやら。
当初の予想に反し、期待してなかったセカチルが一番だったかな。やはり自分で実際に観てみないとわからない。



