30-DELUX SQUARE ENIX Special Theater
『Romancing SaGa THE STAGE』~ロアーヌが燃える日~
演劇ユニット30-DELUXとゲーム会社スクウェア・エニックスのコラボ企画。
「サガ」シリーズの中でも人気作の『ロマンシング サ・ガ3』の舞台化に挑む。
ゲームは知らないが、結成15周年の記念公演をお祝いする意味でも観劇。
過去に30-DELUXに出演し、芝居でもアクションでもピカイチの俳優陣が結集したのにも惹かれた。
台本とイラストレーションブック
最強の魔女ビューネイを倒そうと、ロアーヌの地に結集した若者たちの壮絶な思いと戦いを描く。
開演前に、詩人(田中精)&ゆきだるま(谷口敏也)による前説があるが、声と言葉だけの設定説明で、映像や文字がないので、イマイチ伝わりにくい。
壮大なストーリーが展開するが、複雑怪奇な設定や世界観が立ち塞がり、なかなか舞台に入っていけない。
多数のキャラクターが登場するのに、キャラ名や関係性も分からないまま、場面がどんどん変わり、初っ端から置いてけぼり。唐突に出てきた場面、突然出てきたキャラ、その意味も何もかも説明不足。せめて映像でもっと補って欲しかったし、キャラも絞るなど工夫が欲しかった。
確かにゲームを知らないで観るのはムチャだったと痛感するが、初見者を排除してどんどん進めていく、脚本の不親切さと無神経さはタチが悪いと思う。
しっかりした演技力と抜群の殺陣とアクションで、舞台そのものは見応えがあるが、どのキャラクターにも惹かれず、キャストの好演が気の毒にもなる。
期待していたミカエル(中村誠治郎)やトーマス(馬場良馬)よりも、ユリアン(村瀬文宣)やブラック(平山佳延)のほうが活躍してカッコいいし、感情も分かりやすい。
カタリナ(緒月遠あさ)の動きより、エレン(長谷川かすみ)の動きのほうが活き活き。
ルートヴィッヒ(和合真一)が前半まで印象に残ったが、後半はゆきだるまに取って変わられた感じw。
モニカ(山本ひかる)のアニメ声にイライラするが、サラ(新垣理沙)がちっこくて、どちらも戦力不足。
ハリード(清水順二)とシャール(佐藤アツヒロ)の奇妙な友情の描き方がイマイチだが、2人を簡単に謀略するマクシムズ(森大)のほうが断然頭がいいし冴えてる。
そのマクシムズよりも強大な設定がビューネイで、数多の攻撃をいとも簡単に跳ねのけやり込めてと、片山萌美はさぞ気持ちイイだろうなと思った。
中カーテンも使っての、沢山のプロジェクションマッピングなどの映像もバンバン多用。
必殺技や攻撃などでは効果的に発揮するが、巨大竜など生き物をアニメだけで見せるには迫力不足。
目くらましとしての照明の使い方がかなり大雑把でくどい。チカチカと大きく強く何度も点滅し、まともに食らうと視力にも影響しそう。
あまりに何度も眩しくて、眼を瞑って堪えていたら、どんどん眠気が増して、途中何度もウトウトしそうになった。
脚本のみならず演出もイマイチ、ゲームを知らない観客は最初から考えない不親切さ。
熱演するキャストと、世界観を支える音楽だけが、かろうじて舞台として存在させていた。
鳴り物入りで上演された舞台だったが、私には合わなかったようだ。
また30-DELUXで続編などが作られたとしても、もう観に行きたくないと思った。
ロマサガを扱うくらいなら、テイルズの舞台でもやってほしい。こちらは6月にたった1公演あるだけの小規模な作りで残念。
毎日がイベントらしく、今回は終演後にアフタートーク。
スペシャルゲストに、ロマサガ芸人が登場し井戸ネタを披露したが、さっぱり分からん。拍手をする気力もない。
脚本家の人も登壇されてて、こんなヘンテコな話にどうしてしたのか話を伺いたかったが、結局清水さんや芸人のトークに押されて、殆ど喋らず仕舞い。残念だな。
続きを聞きたかったら、夜公演も来てくださいなトークで終了。
実はこの舞台、あんまり売れてなかったのかな。確かに私みたいにゲームをやらない人も結構いるかと思う。
長くて眠くてしんどい、3時間半だった。





