少年社中 第33回公演『天照 アマテラス』
少年社中×日本神話。
毛利恒宏がおくる、時空超えた壮大なSFファンタジー。
DM会員で取り忘れたが、一般販売で取ったチケットは前方席でまずまず。
平日マチネだが、人気キャスト客演の割には、思ったより座席が埋まっておらず。
AIが作りだしたユートピア。ツクヨミら神々に捕らわれたアマテラスを救うべく、青年ヤマトタケルは動物たちをお供に冒険の旅に出るが、凄まじい真実が隠されていた。
人気俳優を多数客演に投入、社中メンバーも揃えて、登場キャラクターはどれも個性豊かで面白い。
衣装やメイクも素敵だし、シンプルなセットに映像や照明や効果音を加え、音楽と共に様々な場面を作り出し、王道の空間テクニック。
お笑いやアドリブも頻繁、殺陣や立ち回りも派手で、アクション活劇としても見応えある。
前半はコメディ路線が強く、キャラ把握や仲間との団結テイストで興味深く観ていた。
特にタケル&白ウサギらの戦隊カラーが愉しく、『オズの魔法使い』が浮かんだり、「うさぎ」と呼ばれる度に『セーラームーン』を思い出したり。
彼らの敵側のスサノオやオオクニヌシらの陣形も厚く、関係性や必殺技も知りたくなる。アマテラスの弟ツクヨミのクールな不気味さも好みだ。
ところが後半、洋風のゼウスやアテナが登場してから、イザナギの存在が大きくなり、AIの意思が目立つ。戦う意味や目的が朧になり、内容的にも失速気味。樹なつみの『OZ』ワールドが浮かび、詰まらなさが先行してしまった。
陽気なウサギや葛藤する亀、戦闘力もありそな雀の描き方も中途半端に終わり、何故かスサノオ達が反旗を翻したり、ゼウス達やタケルまでAIに操られてたり。だんだんとわけわからん話になり、感情移入さえ遮られる。せっかくの魅力キャラも描ききれずに終わった感だ。
竹内尚文と田上真里奈のカップルだと年齢差があるかな。
川本裕介のスキンヘッドは『薄桜鬼』が浮かんじゃう。
キュートな芝居の中村優一や橋本祥平、妖艶で強い女役がハマる三上俊と、お目当ても多かったが、作中での存在感が微妙。
高木俊は『黒執事』でもコンビネタが多かったが、ヤマサチヒコとウミサチヒコのネタは必要だったのか?
井俣太良、岩田有民らいつものメンバーは動くと活き活き、全体を支え牽引する。
終始、陽炎のように舞台上にいるイザナミの存在が不明。
紀伊國屋ホールで眼からビームするキャラは、バンコランに続き彼が2人目かな。
前にも書いたことがあったが、長い黒髪メイクの高崎翔太が、20代前半の小西遼生に見えてしょうがなかったw。10年前だったら遼生さんにピッタリの役だな。
観劇前に隣のメイトで、翔太くん主演の舞台『おそ松さん』DVDを引き取ってきたので、尚更ギャップに苦笑。
大人数なので、カテコで全員揃うと舞台がかなり狭くなる感じ。天の岩戸前での踊りも手狭感。
タケルたち動物戦隊の成長物語とか、アマテラスの家族物語とか、単純で普遍的な話としても観たかった。
終演後、物販にオオクニヌシ様が現れて、購入者に祈祷サービス。縁起はいいのか。
少年社中の次回公演は、伝説の『モマの火星探検記』。
数年前に吉祥寺で再演してたが、遠くて行けなかった舞台なので、今度は観たいな。





