映画『本能寺ホテル』
綾瀬はるか・堤真一W主演。
鈴木雅之監督なので、至るところで『プリンセス・トヨトミ』の匂いがプンプン。本能寺ホテルの佇まいも、まんまなんだもの。
若い女が宿泊する本能寺ホテルから、1582年6月1日の本能寺にタイムスリップする話。
歴史エンターテイメントと謳いながら、全てにおいて新鮮味もなく中途半端で、B級どまりの残念な映画だった。
「本能寺の変」だと、昨年公開された『信長協奏曲』のほうが深みがあるし、漫画やアニメの設定の方がずっと先に行ってて今さら感。
いかにもなセットやエキストラを多数投入しても、総てが作り物に見えて、CGも衣装もメイクも安っぽい。
何よりテンポも緩く間延びもあり、色んな意味でツッコミ満載、たまに眠気も起きてしまった。
鬼のように恐ろしく冷酷非道な男だが、実は人情味もあり未来を見据えていた織田信長。堤真一は確かにハマリ役だが、それ以上でも以下でもなく面白味が足りない。
タイムスリップする女については、設定も性格も性質も何もかもが不快にさせる。「何もやりたいことないんです」と流されるままに生きて、職を失えど自分で葛藤や努力もせず安直に永久就職しようとする。
消極的でぽややんな天然かと思いきや、実は空気読めない無知で愚かな強情女。戦国時代では恐ろしい上司(信長)の前で、部下(蘭丸)がこんな悪口言ってましたよ、言ってたでしょ蘭丸さん、としつこく告げ口するバカさ加減。大いに憤慨。もう現代に帰ってくるなとウンザリした。
綾瀬はるかもこんなおバカな女を精一杯演じていたが、画面の彼女がどんどんブスに見えてきて困った。綾瀬はるか、あんなに唇が厚かったのか。着ている服もセンスなくて、やたらオッパイが強調されるw。ザンギリオカッパにはカワイイ着物も似合わない。
濱田岳の森蘭丸は、チャーミングで世話好きでイイ役どころ。
平山浩行の婚約者は並程度。父親役の近藤正臣はイイ台詞もハクが、NHK朝の連続ドラマの雰囲気がこびりつく。
キーマンの風間杜夫は、ただ一人の共鳴者ではあるが、それ以上でも以下でもなく、説明役と潤滑油の役割。
いいキャストは揃えたが、魅力が活かされておらず勿体無いこと。
実在のホテル本能寺とは、どんな宣伝の繋がりがあったのだろう。
京都の名所やお菓子が紹介されて、ちょい行きたくなる。
食べかけの金平糖なぞ、他人にあげるものではないぞ。オルゴールお疲れ様。






