舞台 若様組まいる | アクエリアス

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舞台『若様組まいる』。
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「しゃばけ」シリーズなどが人気の畠中恵が描く原作の舞台化。
「しゃばけ」舞台化を控えた前哨戦といったところか。

明治時代の若者たちの群像劇を、岡本貴也が脚本・演出。
錚々たる人気若手イケメンを揃えての意欲作にはなっている。
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明治二十年。維新で負けた徳川旗本の若様が、暮らしのために「若様組」の仲間たちと共に巡査になるべく教習所へ。様々な軋轢や障害を受ける中、教習所内で起きたピストル犯罪に巻き込まれ、危機一髪の事態に陥る。

観る前は、若者たちが教習所で勉学や修練に励む青春群像劇かと思ってたが、これが大きな間違い。
昨夜の「コナン」もどきのミステリータッチで、“自由”民権運動が闊歩する中、権力をたてにした暴力や銃による犯罪が横行、無力な若者たちが成す術もなく騙され傷ついていく、後味の悪い話であった。

明治の時代背景は分からないが、いとも簡単に一般市民を巻き込み、若者たちを利用するやり方が正当化されるとは難儀な設定だ。
「若様」というお坊ちゃんとはいえ、「デモって何?」「動機って何?」と無知無能ぶりを露呈させる場面も下らない。それとも観客の知識を試そうとする魂胆なのか。
劇途中で犯罪のカラクリが分かったが、辻褄が合わない強引な駆け引きには爽快感もわかない。
キャラクターの個性や魅力を半減するストーリーに辟易、1時間も経たないうちから時計を見て早く終了してほしいと願った。

キャストはそれなりに頑張り、チームワークのいいカンパニー。
「若様組」長瀬健吾役の入江甚儀は、座長としてもよく纏めて熱演。久保田秀敏が荒々しく先導し、染谷俊介が冷静沈着なストッパー役。
「薩摩組」の鎌苅健太が薩摩弁で威風堂々。「静岡組」の和合真一が、良い声と静かなるスパイぶりで印象的。鬱陶しい「平民組」は、杉江大志が強気に押し通し新鮮。
パティシエ修行中の皆川真次郎役の木戸邑弥が、表現力豊かに支えて好演。
幼馴染の小泉沙羅役の宮崎香蓮は、声の通りもよく可憐。
「オトナ組」の中村誠治郎と根本正勝は、熟練の演技力でさすがの存在感。だがこの舞台では、本格的な芝居は逆に違和感をもたらしそう。

映像は使わず、絵を描いたパネルと箱を、セットや大道具や小道具の代わりにしていたのがもどかしい。
箸やお菓子などは当初は観やすくてカワイイと思ったが、それらを扱うキャストの芝居がわざとらしい。まだマイムのほうが嫌みがない。
街灯や馬車も同様だが、パネルの牢屋がチャチくて、扉を壊した後も真ん中から人が出るに出られず、結局は扉の後ろから脱走という演出にゲンナリ。
全てにおいて安っぽく見えて、舞台全体の格や質も下げている。

こんな学芸会もどきの演出で、チケット代が9千円近く、手数料含めるともっとで割が合わない。よほどキャスティングにお金がかかったのか。こんな舞台、6千円位が妥当だろう。
単にイケメン男子をエサにお金を集めた、ぼったくり感いっぱいの舞台だった。

劇中でもあったが、カーテンコールは全員でスイーツ音頭とペンラ持ってのオタク踊り。ブレイクダンスでなかったのはいいが、もう少し漢らしい踊りにならなかったのか。

その間、キャストの何人かがステージから飴ちゃんを投げるが、同じ人たちばかりにいく。カテコで根本さんが最前列の何人かに投げて、次は2列目かと思いきや、軽く飛ばして3列目に投げてたり。目の前にいたのに、完全スルーされてヘコんだ。顔も覚えられていなかったか。

Ash絡みで取ったチケットはこんな前方の端席だったし、見難さを我慢させられた甲斐もなかったな。
まあ、こんなものか。9月のAshイベントにも期待しないほうがいい。
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今回の話、元は健吾と沙羅とミナが活躍する「アイスクリン」が先で、その少し前の話らしい。こんな舞台じゃ、あらためて原作を読む気にもなれない。
『しゃばけ』も観たかったが、期待しないほうがよさそうだ。