演劇 月・こうこう, 風・そうそう | アクエリアス

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2015/2016シーズン演劇『月・こうこう, 風・そうそう』。
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1年半をかけて開催してきた別役実フェスティバルのラストスパート。
最後は別役実の新作書き下ろし作品。
「かぐや姫伝説」をモチーフにした初の時代劇で、新国立の宮田慶子が演出する。
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別役実作品といえば、今年1月の劇団昴公演「街と飛行船」が記憶に新しいが、不条理ものとして名高い別役実作品は、人も死んだり意味不明だったりであまり好きでない。
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今は昔、竹林の中。逃げてきたのに、風魔の三郎の嫁になるという「姫」の真実の出自と関係と決意が描かれる、ブラックファンタジー。
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まるで庵野監督がジブリで作った「かぐや姫の物語」みたいだったw。
イイもんかと思ってた人達は実はワルイもんで、ワルイもんかと思ってた人達はどうでもイイもんだった。
強き者をくじき、弱き者を踏み付ける、壮絶で優しいリアルな世界観。

和音美桜さんが声も表情も愛らしく、何てチャーミング。
橋本淳さんって、こんなにタッパが大きく男臭いキャラだったっけと思うほど活躍。
花王おさむさんと松金よね子さんが癒しのムードメーカーかと思いきや、結構シニカルドライ。

ホントは「舞え舞え」なのだが、私には「前前」に聴こえた「かたつむり」の歌は、ぜひEテレで流してほしい。
ホントにあの姿は「かたつむり」そっくりだが、世間の非難の目から逃れるためには、ああするしかないのだろう。イイ見本がいるし、むしろ彼女が本当の母親だったのかもしれない。
竹下景子さん、来月からの『VOICAION』で何度か拝見することになる。

舞台には本物みたいな竹が数本置かれ、シンプルだけど細部まで凝っている。
でも舞台天井の竹がいつ落下するのかと期待しちゃった。もっと派手にぶち壊してもよかったかもと思う。
バックの月はどうしても太陽に見えて、蜷川さんの演出とカブってしまう。そして風をビジュアル的に表現してほしかった。