劇団岸野組公演
『ああ、強情(じょっぱり)』。
お馴染み、岸野組さん最新作。
岸野幸生演出で、門肇による四度目の脚本。
江戸後期。にぎりめし1個を盗んで13年間も投獄されていた後、世間の荒波の中で人の情けに目覚めつつ、強情っぱりを貫く不器用な男の話。
「じょっぱり」の呼び方ですぐに気づかなかったが、もちろん某名作のパロディー。年代もだいたい同じなのがミソ。
冒頭から某東宝ミュージカル音楽が脳裏に蘇ってきて、次の展開を予想しながらも笑い。
中盤から中身が違ってきて、ファンタジー色になり、なんじゃこりゃ?と思いつつも、あっという間におしまい。
親が付けた昔の名前は捨てたハズなのに、いつまでもまとわりつく無情な話⁉︎
単純に、めでたしめでたしとはいかなかったが、岸野組らしいユルくてほろ苦い話であった。
岸野幸生さんはいつもの町人髷よりも、長髪髭面のほうが、眼がキラキラしてて若く見える。今回は思ったよりも、喋りより動きのほうが多いかもしれない。
大倉正章さんはいわばジャベール感だが、後半はタイムパトロールみたいな立ち位置。
山路清子さんは思いっきり老けメイクだが、一括する時の迫力はさすが。
奥戸裕子さんと中村美緒さんは安定の男役。かと思ったら、奥戸さんは男装の女だった。
ゲスト7人はみんな岸野組初参加。
宮田大輝さんが、奥戸さんとは対照的に、女装のオカマ役。登場時に品のいい香りが漂ってきて色っぽい。
清水愛さんは尼の役で髪を隠すが、前半はキュート、後半はしたたかな凄みで、二役みたいに楽しめる。
戸松遥さんは思ったよりも背が高く、こちらも可愛さと迫力。恋人役の高城元気は彼女と一緒だと小さく見えるが、軽妙でカワイイこと。
勝杏里さんは少し痩せたのか、骨太のイケメンぶり。
中友子さんは出番は少ないが、岸野さんとのやり取りに注目。
氷上恭子さんが何と子持ち役、まさにファンティーヌかと思いきやピンピン。
山路さんや氷上さんら、美専女尼士6人の色違いの衣装やダンスが素敵で魅入った。かなり稽古されたのではないかと思う。
女郎部屋に置いてある女体の絵がエロくて、芝居よりもそっちに意識がもってかれそうw。
カテコではいつものように、ポスタープレゼント。客席を駆け巡る岸野さんは、いつもよりは快調な様子。
終演後も岸野さんのパンフサイン会があり、ジャン・バルジャンでしたね、とお話させて頂いた。
ありがとうございます。
今回の“美専士尼士”をウケて、次回公演の客演が、レイアース椎名へきるさん&セーラームーン沢井美優さん。
石松、絶好調。







