劇団昴 ヴェニスの商人 | アクエリアス

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劇団昴公演『ヴェニスの商人』。
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W・シェイクスピア作で、何度か色んなカンパニーで観た作品。
今作品で劇団昴3作目になる鵜山仁の演出の元、実力派キャストを集めて贈る。
今年1月にお披露目したサイスタジオPit昴でのこけら落としでもある。
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お初のPit昴は狭くて暗くて、客席も100位しか無さそう。段差があるので何処からでも観やすい。2階をもし使えば200席ぐらいか。お手洗いは2つ。
対面式客席で中央の舞台は、金張りのひょうたん型。客席とはものすごく近く、当然通路も頻繁に使う。


「ヴェニスの商人」であるアントーニオーの孤独と失意、絶望と仕返しの話。
同時に、「箱選び」をさせるポーシャの情愛と強さ、希望と仕返しの話でもある。

この舞台は観る度に色んな思いが浮かび、演出や演じ手により印象も違うが、今回も前とは違うものを感じとった。

マイノリティーである女性の反撃と、ユダヤ人への迫害がじわじわと食い込む。
特に山口嘉三のシャイロックが、貪欲だが普通な金貸しにも見えて、彼への罵りやイジメが酷くて気の毒になった。

ポーシャの望月真理子は本公演初出演。台詞回しで噛んだりと不安要素はあるが、力強い声で堂々と渡り合う度胸がありそう。ヒールの高い靴でよくスタスタ歩けるなと感心。
ネリサのあんどうさくらがキュートで愛らしい。
ロレンゾーの福山廉士は体も声も大きく、客席を巻き込んだりと伸びやか。

『エデンの東』で親子役だった宮本充と岩田翼が今回は親友同士。充さんの若々しさと翼くんの成長の表れか。
充さんのアントーニオーは、若くて美しいものが好きなナルシストぶりがチラリ。だから老いた醜いものには嫌悪感、シャイロックに唾きを吐きかける非情さも見せる。親友バサーニオには、友情を超えた愛情を抱いてるが故に、彼の結婚話を祝福するも、裏で悶々とする未練さ。アントーニオーの光と闇が生み出した事件でもあった。

ポストショー・トークでは、演出家とメインキャストがズラリ。
鵜山仁さんからは、何故いまこの作品を選んだのかについてじっくりお話を聞けた。
鵜山さんの演出について、キャストからも本音と賞賛の言葉。鵜山さんは間口の広い演出で、キャストの自由にさせたり、自ら立って見本の芝居を見せたりと、とても大らかで精力的な方らしい。
役作りでは、冒頭のアントーニオーが何故あんなに憂鬱なのかの話に始まり、アントーニオーのホモ説で、翼くんが衝動的に抱き合ってしまった話が出て、「つばさ」と呼ぶ充さんと翼くんの会話にもじんわりと愛が感じられたw。



終演後、宮本充さんにご挨拶。
お写真と握手もして頂き、変わらず気さくで優しい充さんだった。ありがとうございます。
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