音楽劇 星の王子さま | アクエリアス

アクエリアス

舞台、イベント、映画、展示会など、色々語っています(^^)

音楽劇『星の王子さま』。
{5B780C88-5F8B-4E22-ACB0-A01F8A9F1B71:01}


サン=テグジュペリのベストセラーを、3人の俳優とピアノ&コントラバスの編成で、新しい音楽劇として贈る。
2015年12月から地方公演を経て、東京公演では2日限りの上演。
{7774AC95-33D5-49C9-BAF2-445BB904023D:01}

{05CC5A1C-32D8-49F3-AF9B-7E0D2A462E84:01}


チケットを取る時は、てっきり朗読劇なのかと思ったが、良質な演劇、ミュージカル劇として仕上がっていた。

青木豪の脚本と演出は、誰にでも馴染めるエンタメ。分かりやすい言葉で紡がれ、細部まで練られたアドベンチャー形式。たくさんのキャラクターも個性的で活き活き、ポップで豊かな世界観を築く。
今まで様々な形の色んな「星の王子さま」を見聞してきたが、今回の音楽劇が一番面白く、胸に残る作品だった。

昆夏美の王子さまは、小柄な少年らしい声と体と動作で、黄色いマフラーもよく似合う。伸びやかで張りのある歌声は絶品で、王子さまの心情にストレートに近づけてくれた。
王子さまと出会う飛行士役の伊礼彼方は、誠実で男らしい人柄が滲む。情感ある歌声も素晴らしい。他にも色んな役をこなし、その度に衣装で目を楽しませ、バリエーション豊かな歌声を披露、底知れない幅広い表現力を見せつけた。
劇中の語り部でもある廣川三慶は、安定感ある芝居で支え、愛嬌たっぷりの色んな役で王子さま達を牽引する。

ピアノ演奏の服部桂奈までが、劇中では重要な役で芝居をする。
コントラバス演奏者の小美濃悠太はあまり顔が見れなかった。
アンサンブル出演者も多く、様々な役を演じたが、衣装は少し統一して欲しかった。

王子さまにとっての「バラ」は、飛行士にとっての「妻」でもあったのか。
新鮮な解釈と発見もあり、戻ることのならない王子さまの諦めと切なさが心に突き刺さる。
目に見えぬものの大切さ。真実を知らないときの幸せ。呆気ない別れと執着ある繋がり。

ミュージカルナンバーが、シニカルな三者をカラフルに濃厚に繋げてくれた舞台だった。

{27526478-C6B4-4D92-9840-D15C5F96DF28:01}

{D2D4574E-2008-4DCE-A8B2-F48D71D2A38C:01}

{EA2765F7-82B2-4365-A14F-EF1D26D59851:01}


昆夏美さんはやっぱり好みの女優だな。
伊礼彼方の奥深い表現力も思い知った。
次は2人が出るミュージカル「グランドホテル」をぜひ観たいものだ。