ドラマティック・カンパニー公演
『恋の片道切符』Bキャスト。
11年前に鈴置洋孝プロデュースで上演された舞台の再演。
作・演出の堤泰之が自ら、新たな脚色を加えて、客演陣も迎えて、DC版の再演となった。
11年前と同じシアター・サンモールで観たかったが、あそこはいまスタジオライフの『ファントム』だし。
東京駅の「ムーンライトながら」の発着ホームを舞台に、其々のエピソードが絡み合い、様々な人間模様が繰り広げられる、3話のオムニバス作品。
初演では鈴置さんの要望で、舞台上に「電車」の一部か設置され、大胆新鮮な空気を醸していた。
今回は電車の出番はなく、ホームと椅子と階段があるシンプルな様相。「東京駅」の表示が、劇中で歌われる「なごり雪」と重なるが、夏の設定。
ベテランから若手まで総勢20名の大所帯。
軽妙で自然なやり取りや絶妙な間が面白く、初演と比べてほろ苦くもあったかい、DCらしい雰囲気に包まれていた。
でもどうしても初演のキャストを思い出してしまう。
鉄道マニアの親父の中尾隆聖さんの後ろから、内海賢二さんがひょいと顔を出しそうな感じ。グラサン付けた隆聖さんがカッケーが、ドス効かせた内海さんも渋かった。
水筒からコップに注ぐ巴青子さんが、悪戯っぽく笑う麻生美代子さんにも見えてきたり。
初演で中尾さんが演った、若い女の子と浮気してる中年男を、今回は関俊彦さん。中尾さんはもっとネチっこく危険な匂いがしてたが、関さんのは後ろめたい自覚とマジメさが先にある。どちらが好みなのかは人其々だな。
Bキャストの川島得愛さんは、長身の色男風で、熱くてテンション高い。
堀本等さん、関根宏次さん、伝坂勉さんは、持ち味を活かした安定感がいい。
波岡晶子さん、尾田木美衣さんは、さすが真骨頂の演技で感情移入させる。
若手では溌剌機敏なアルシェ本坊くん、早口な岡本幸輔くん、誠実な森田了介くんが印象的。
残念なのは、俳優一人一人の出番が少ないことかな。
いっそ前日観た『才原警部』みたいに、8人ぐらいで早着替えして何役も兼ねると、新鮮味もあり面白いのだが。
11年前に出演していた、しおづかこうへいさんや四大海さんが、さっきのWAKU公演『たたいま またね』に今は出ているのも興味深い。
駅を通り過ぎる数だけドラマがあり、線路のように少しずつ繋がっている人と人との営み。
鈴置プロデュースに出演していた役者陣の思いも、DCへと受け継がれていくのだな。
それにしてもスマホやスーツケースは現代風なのに、秋葉原に交通博物館とか、設定はいったい何年なのだろう。
明日はAキャストを観劇。
TARAKOさんからの花。
開場前に、近くのセブンイレブンでコーヒーを飲んでいたら、偶然にもレジに並んでいらした東地宏樹さんとバッタリ。
驚きながら、お互いにほぼ同時に会釈。
嬉しい再会に感謝。
Bキャスト初日の川島得愛さんお目当てなのかと思いきや、東地さんが入って行ったのは、ポケットの前にあるボンボン。
西瓜糖の『モデル』だった。残念。












