<黒い服の女>』。
日本では7年ぶりの上演で、新キャストを迎えて翻訳も一新。
岡田将生と勝村政信の男優でおくる。
中年のキップスの呪われた体験を、劇中劇という形で、俳優インストラクターが若きキップスを演じて追体験していく。
通路席が美味しい。
序盤、私の頭上で岡田将生くんに溜め息つかれたw。途中で横を疾走する岡田くん。
英国風スーツやコートに身を包んだ岡田くんが紳士然としてカッコいい。
芝居の表現力は豊かだが、明瞭なメリハリが少なく、一本調子のような熱演にも見えるのが惜しい。
中年キップスと、キップス以外のキャラを演じ分けた勝村政信さんは、クルクルと変わる声音と早変わりのような芝居が流石。語り部としての口調も上手い。
もう一人の登場人物が黒い服の女。30代位の設定かな。空を掴むような出入りは見事。
更にもうひとつ、犬のスパイダーまで現れて、舞台が急激に活気づく。
観客の想像力を刺激し、イメージを膨らませる舞台。
そのためスタッフワークが抜群。音響効果が素晴らしいが、それ以上に照明による駆け引きが絶妙だ。スパイダーなんて、ある意味、テニミュみたいなものだしw。
でも耳がつんざくような女性の叫びは、アニメ声を連想させてやや興ざめ。もう少し深みのある声が合うと思う。
今回だけのプチハプニングか、舞台に上がろうとした勝村さんがちょい躓いたり、会話の途中で勝村さんが何かを吐き出して自分ツッコミしたり。
その度に、コメディかと思うほど顔を背けて笑っている岡田くん。その笑顔は可愛らしいが、これも演出のひとつか?
おかげでブラックな怖さが、グレーどまりに緩和。
カテコでも、また岡田くんが笑っていて、よく観るとネタバレっぽいw。
お花スタンドの残り香。






