映画 雪の轍 | アクエリアス

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映画『雪の轍』。

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久しぶりにガッツリと3時間強の上映。
観た後で、カンヌ映画祭で最高賞を取った映画だと知った。どうりで完売立ち見まで。
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30年前に夏のカッパドキアを観光したので、冬の大地はどうなってるのか興味があった。
映画デーも後押し。千円で3時間はお得だ。

カッパドキアの洞窟ホテルを経営する中年男を中心に、家賃滞納の貧しい家庭、出戻り妹、若く美しい妻、其々との関係を抉り出す。

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の名前は初めて知ったが、俳優さん共々有名な方らしい。
チェーホフ、ドストエフスキー、シューベルトを
モチーフとしているが、劇中で現れるシェイクスピアのセリフも見どころ。

全編、会話、会話の連続で、うんざりしながらも引き込まれる。
本音丸出しの言葉の応酬から、浮き彫りになる人間の本質と理不尽な社会。

正義が戦争を引き起こすように、善意や良心や誠意や倫理が、時に人を傷つけ貶め追い詰めることもある。
沢山の言葉も、お金も、理解し合えるアイテムにはならず、武器でしかない。

カッパドキアの白い沈黙が、足掻き痛め付け合う人達をゆっくりと赦す。
その時間が愛おしい。
日本人観光客の異邦人ぶりに癒された。素人でアドリブでやらされたという。英語も通じるところがイイね。

映画の中で、オマー・シャリフについて語られてたが、映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』なら私も観たことがある。
先日はイスタンブールが舞台の舞台を観劇したし、私はやっぱりトルコが好きだ。

カッパドキアで知り合った現地の若い青年と、帰国後もトルコ語と英語で文通を続けていた。
でも、ごめんなさい。知り合いのトルコ人の旦那様がいなくなってから、トルコ語の手紙を訳せる人も見つからず。せめて向こうも英語を使えていたらなと思う。
彼はいま、どうしているだろうか。

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