ポスターは色々掲示されてたが、お花は劇場側でお断り。
上演時間は思ったよりは長くない。
2010年『King of the Blue』、2011年『隠陽師~Light and Shadow~』に続く、オリエンタルロックミュージカルシリーズの最終章。1615年の江戸時代初期。慶長の大地震で封印が解かれた魔多羅神と、結界を護ろうとする人間たちとの壮絶な戦いを描くスペクタクル。
戦国BASARAの関係性もあって、観る前からネタバレが分かり、取っ付き易いストーリー。
阿国歌舞伎ならぬ、江戸歌劇を前面に押し出し、歌と踊りによって平和を求める庶民の姿が、現代の祈りと繋がるようだ。
シリーズ初参加のキャストを含め、サブからアンサンブルまで、錚々たるメンツ。
キャラクター・カラーが決まっているのもイイ。
三部作すべての演出は上島雪夫さん。
三部作すべてに出ているのは、泉見洋平さん、加藤和樹くん、東山光明くん。
作品によって役柄や関係性がガラリと変わるのも見どころ。
主役を張る泉見さんは、白っぽい衣装で正義の透明感。己の使命と責任に目覚めていく青年で、伸びのある清らかな歌声はさすが。ただ毎作品、印象がぼんやりする。
東山光明くんは、前口上から後口上まで台詞もたっぷりある語り部的存在。猿若座の座長として高らかな歌声を聴かせたが、心情をもっと吐露してもいい役だ。
加藤和樹くんの天海は、おそらく40代以上を想定した役で、『里見八犬伝』の法師とも重なる役所。しかも隠陽師な呪いもあり、錫杖を振り回す殺陣もあり、大人のロマンスもあり、平和と誠を貫き通す信念もありと、一石四丁の頼もしきヒーロー。出番も台詞も多く、台詞や歌声にも力強さがあって、存在感も半端ない。
ことに、紫吹淳さん&和樹のデュエット、テニミュ戦いの和樹VSヒデ、主従な貴水さんVS和樹と、見どころが満載だ。
今までにない、こんなに美味しい役で、ファンは必見だろう。
紫吹淳さんは、慈愛溢れるお福と、華麗なる阿国の二つを演じ分ける。ことに二幕終りの阿国のリズミカルな歌は、いっぺんで雰囲気を明るくさせて素晴らしい。
新垣里沙さんは小柄な体でよく舞い、少女心をキュートに繊細に表現。
佐々木喜英くんは、とにかく忍者な殺陣とアクション。不気味な中に情感を滲ませる。
松田凌くんは、小橋川よしとくん&小山圭太くんと一緒くたの中で、声がよく出て感情表現豊か。相当ある踊りもこなす。
惜しむらくは、殺陣が凄い市瀬秀和さんが殺陣のない役だったこと。
貴水博之さんはもう、赤が似合う凄みと恐怖の存在感。たまに若本規夫のコブシが入ってるのがご愛嬌。もっと歌ってほしかったな。
エンディングにも流れた、太鼓や拍子のテーマ曲が、江戸っ子のDNAを刺激して明るく楽しい。
場面切り替えで、少々暗転が多いのが気になった。
一幕は人物紹介で手間取り、やや緩慢な展開。二幕からが本腰だろう。
何と、二幕から入れるチケットも半額でロビーで販売中。これならアフタートークショーも参加できる。
リピーター特典もあるが、カード捺印制。
紫吹淳さんFCで取って頂いたチケット。
中程だが上手側の席で、ここは紫吹さんや和樹や松田くんの目線が届くので、思ったより観やすかった。
ありがとうございます。
紫吹さんFC総見の日で、お写真も頂いた。
終演後1時間も待たずに済んだので、FCの方々と出待ちもさせて頂いた。
次の観劇は平日マチネ。
家から遠くて運賃もかかるが、このシリーズはいつも2回は観てるからね。



