無料券を頂いたので鑑賞。
原作は、実在する喫茶店をベースに綴られた森沢明夫の小説『虹の岬の喫茶店』。
「岬カフェ」の女店主・悦子を取り巻く人間模様と、次から次へと起こる別れ。
「美味しくな~れ」と優しいジャムオバさんな悦子さん。だが後半は、淋しい魔女っぷりを露呈していて、彼女の心中がよく分からん。あの虹の絵は何処へ行ってしまったのかな。
暴れん坊ブルータスの阿部寛さんが痛快。外風呂が付いて回るのか、ここでも真っ裸な肉体美を披露。ギュウと抱き締めた鶴瓶さんは、もしや鋼太郎さんの代わりか?
竹内結子さんが久々に等身大な役で繊細な芝居。
笑福亭鶴瓶さんは愉快な持ち味でムードメーカー。
老人率がやけに高い村だが、実際は笹野高史さんではなく、医者役の米倉斉加年さんの遺作となった。
青年団というより壮年団のコーラスはあんまり元気は出ない。
父と娘とのシーンにちょっと自分の記憶がオーバーラップしたが、描き方が足りない。
小さなエピソードが多くて掴み所がなく、纏まっていないから昇華できない。
景色や時の流れや群像劇はまるでジブリアニメを見ているかのよう。
この映画は、吉永小百合さんの魅力を描いた、ジブリ実写版なんだと思えば、賞を取ったのも納得がいく。



