2010年に好評だった舞台の再演。
少年社中にとり最後の青山円形劇場か。
名作『ピーターパン』をモチーフに贈るアドベンチャー・ファンタジー。
大人になったウェンディら姉弟が、大人にされてしまったピーターパンやディンカーベル達と再会する話。
大人というより、ピーターパンは歳を食ったというか、老けたというか、ただのメタボになったというか。
ティンカーベルやタイガーリリーは何と子持ちの母。ウェンディも妊娠中。
そしてフック船長は更なる悪巧みで、ピーターパンに闘いを仕掛けてくるが。
実はネバーランドには驚愕の秘密が隠されていたのだ。
飛ぶ力や魔法は失われても、舞台には躍動感や疾走感がいっぱい。
個性豊かなキャラクターが其々の物語を紡ぎ、どんどん転がして飽きさせない。
どこから観ても分かり易く聴き易くて、円形劇場ならではの臨場感を放つ。
ピーターパンには井俣太良さん。情けない中年ぶりだが、後半にかけて熱っぽさを見せる。
ウェンディの川田希さんが強さと賢さをもって可憐。
フック船長の唐橋充さんは人間味豊か。
椎名くんと唐橋さんとの殺陣は迫力満点。
息ぴったりの悟空と你健一なのだ。
大人になるということとは…?
普通は子供より親のほうが先に死ぬ。
自分がいなくなっても、次に繋げていくこと。その覚悟があること。
ひとつの答えが出たような気がした。
私も娘を持って良かったかな、とちょっと涙ぐんでしまった。
ひとつの答えが出たような気がした。
私も娘を持って良かったかな、とちょっと涙ぐんでしまった。
周りからも聞こえてくる啜り泣き。
結構、心揺さぶられる深みのある内容だ。
さすが毛利亘宏さんの脚本と演出。
毛利さんの次回作は、来週から始まる大山真志くん主演の『英雄のうそ』。



