“脂肪酸”、つまり脂(あぶら)の一種であるDHAとEPAですが、健康維持に役立つことが研究で明らかになっています。DHAやEPAは私たちの体を構成する成分で、特定の部位だけではなく全身に存在し、健康を維持するうえで大切な働きをしているのです。このDHAやEPAは体内で十分に作られず、食事によって摂取しなければならないため、必須脂肪酸と呼ばれています。また母乳にもDHAとEPAは多く含まれることから、粉ミルクなどにも配合されています。WHO(世界保健機関)は魚または魚脂の摂取を推奨するなど、健康における重要性を高く評価。またFDA(米国食品医薬品局)も、DHAやEPAなどオメガ3脂肪酸の摂取を推奨し、EFSA(欧州食品安全機関)でも、DHAやEPAなどの摂取基準量を提案しています。

妊婦さんは胎児発育のために意識して食事やサプリで摂取したほうがよさそうです。

 

DHA・EPAを多く含む調理食(例) DHA 料理(調理品):マアジ(開き干し・焼き) DHA量(mg):1,300 / 料理(調理品):ウナギ(蒲焼き) DHA量(mg):1,300 / 料理(調理品):サンマ(皮つき・焼き) DHA量(mg):1,200 / 料理(調理品):マイワシ(缶詰・油漬け) DHA量(mg):810 / 料理(調理品):シロサケ(焼き) DHA量(mg):510 / 料理(調理品):いかなご(佃煮) DHA量(mg):500  ///  EPA 料理(調理品):マイワシ(缶詰・油漬け) EPA量(mg):850 / 料理(調理品):ウナギ(蒲焼き) EPA量(mg):750 / 料理(調理品):サンマ(皮つき・焼き) EPA量(mg):560 / 料理(調理品):マアジ(開き干し・焼き) EPA量(mg):560 / 料理(調理品):いかなご(佃煮) EPA量(mg):450 / 料理(調理品):シロサケ(焼き) EPA量(mg):260 (可食部100gあたり) 出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」を元に作成