こんにちはニコニコ

今日は仕事に行く母の代わりに父を見守りに行きました。

父は一昨日の夜に会った時より一段と痰が絡んだ咳が出ていて、呼吸もゼーゼーとしていました。
痛みや呼吸のしづらさからか時折顔を歪めてたり眉間に皺を寄せていて、こちらの声掛けにはほとんど反応がありませんでした。

母からヨーグルトを食べさせて欲しいと言われていたので声を掛けてみるも、眠っているようで全く目を開けず。
うっすらと目が開いているような時もあり「お父さん、ヨーグルト食べよう」と話をしても意識があるような状態ではなかったので、少し時間を置くことにしました。


ここ数日続いている『普通じゃない日常』に、心も体も疲れきってしまっていて。
父の部屋で母の毛布に包まりながらウトウトしながら過ごしていると、突然父が噎せ混みその音で目が覚めました。

もうどこを触っても骨っぽい父。
ゴツゴツとした胸の辺りをゆっくりとトントンと叩いたり擦ったりしながら咳が落ち着くのを待ちました。

少し落ち着いたところで「ヨーグルト食べる?」と聞くと父が頷いたので、急いでキッチンからヨーグルトを持ってきましたが父はまた眠ってしまっていました。

「寝ちゃってるじゃん!」

とツッコミながら、父が目覚めるのを待つことに。

しばらくしてほんの少し意識が戻ったので一口だけヨーグルトを口に含むと再び眠ってしまった父。
このまま眠ってしまうと誤嚥すると思い「お父さん!ヨーグルト飲み込んでー」と声を掛け続け数分後、ようやく飲み込んだのを確認できてほっと胸を撫で下ろしました。


眠ってしまった父の足を擦りながら、

何か出来ることはないないかな?
もっとやれることがあったのでは…

と考えても仕方ない後悔の念に駆られて涙がボロボロと溢れてきました。

夏にはプールを出そうと言ってくれた父に、

「お父さん…夏にプールしようって言ったよね?
 また息子と遊んでねっ」

と泣きじゃくりながら言うと、

「…いいよ」

と答えてくれました。

「娘も楽しみにしてるから!」

と続けて言うと「うん」と返事をしてから父は目を閉じました。


夏が来る頃、父がどうなっているのか。

明日の事さえ、
ほんの数秒先だって分からない父の容態。

プールなんて出来ないと思ってしまう自分と、また一緒に過ごしたいと思う自分が行ったり来たりしながら父の傍で泣きました。

私があまりにも酷い泣き方をしていたせいか父は「どうした…」と驚いたように私を一瞥しました。

どうしたってそんなの言えるわけないじゃん…と心の中で思っているうちに父の視線は宙を舞いました。

優しく声を掛けても反応しない父。
大声で泣いていると反応する父。

私の感情が父に伝わっているのかもしれないけど、喜びより悲しみが勝ってやっぱりボロボロと泣いてしまいます。

昨日も家で泣きました。
今日も父の前で泣きました。

油断するとどこでも泣いてしまいそうな今、感情に蓋が出来ればいいのにと思わずにはいられません。


ズタボロの精神状態でも、日々の生活は変わらずやってきます。

息子の連絡帳を書いたり、娘のお弁当を作ったり。
本当にしんどくて煩わしく感じてしまう日も多々あるけれど、変わらない日常が気を紛らわすこともこともあって。

父のことはどうしようもなく悲しくて、抱え込むには重過ぎて。
ズキズキと胸が痛んで涙は止めどなく溢れるけれど、他愛のない会話を子供としてると少しだけ気持ちが和らぎます。



一緒にする食事、
一緒に見た風景、
何の気なしに交わされた会話。

当たり前では無くなってしまった父との日常を思い出しながら、明日もまた父と一緒に過ごそうと思います。



カップ麺が好きだった父。


父を思いながら食べました。