こんにちは!
ヘルスコーディネーターの中澤 美栄です。
季節の変わり目に不調が出るという方、多いと思います。
寒暖差で、衣類や寝具の調整が追いつかなかったり、
お天気や気温が予想に反した場合の選択ミスをしたりと、自然が関わると難しいものですね。
不調の種類も人によって様々です。
春の花粉症のように、予測できるものに関しては、事前に対策を打っている方もいるでしょう。
毎年この時期になると…というその人独自の不調や、
不調は不調でも、毎回不調の種類が違うために身体を壊している人もいると思います。
アーユルヴェーダには、季節の移ろいによって健康管理を調整する考え方があります。
特に、日本には四季があります。
地域によっての差はありますが、それぞれの四季で変わるのは、気候だけではないのです。
身体にも影響があります。
人は習慣を変えることにストレスを感じます。
また、何かを継続することに価値が見いだされる事も多いので、毎日同じことをすることが良い事であると感じ、そのうち心地よさも生まれるでしょう。
もちろん、それが良習慣であれば、良い結果につながると思います。
しかし、例外もある事を紹介しておきます。
ホメオスタシス(恒常性)はご存じですか?
人が生きてく上で、必要不可欠な機能で、誰もが生まれた時から持ち合わせています。
生命機能を維持するために、身体が必要に応じて変化することです。
気温など環境の変化があった時、体内では身体を温めようと震えがでたり、
冷やそうとすれば汗をかくなどの反応が起こりますね。
また、食事をすれば血糖値が上がる。
病原体が体内に入れば、熱を出して戦おうとする。
これもホメオスタシスによる働きです。
人が安定な状態を維持できるようなシステムですね
ホメオスタシスとは
身体の働きを調整する自律神経
ホルモンによって体内環境を調整する内分泌系
病気や怪我によって体内に病原菌が侵入したとき、それを排除しようとする仕組みが免疫系
この3つのシステムによって、体内のバランスが保たれているのです。
これは、毎日規則正しい生活をしていくことで、バランスが保たれていきます。
では、やはり同じ習慣が健康を作るのでは?
とお感じになったと思います。
ここには、毎日の規則正しい生活の中にもちょっとした工夫が必要になります。
気候によって衣服を調整するように、
食事や生活習慣も調整することが必要なのです。
真冬に、冷たい素麺は食べませんよね?
では、飲み物はどうでしょう?
冬でもキンキンのビールが美味しかったり、冷蔵庫からだした冷えた飲み物で水分を取ることが、日常になっている方もいるのではないでしょうか?
季節が変わると、いつもの食習慣が、健康に悪影響となる事もあるのです。
現代人はホメオスタシスが乱れやすいのです。
理由として、
外気が寒くても暑くても、エアコンで調整できてしまいます。
時間を気にせず、24時間ネットの世界で趣味を楽しめます。
真夜中でも、屋外は明るく、利用できるお店もあります。
時間や気候によって、制限されることが少なくなり、暮らしやすい反面、
身体が自ら調整しようとする機能が必要なくなってきているので、
変化に弱いのです。
これが、ホメオスタシスを乱し、健康を害する原因となります。
その結果、
自律神経が乱れれば、睡眠に影響がでたり、気持ちの浮き沈みを感じやすくなったりします。
内分泌系が乱れれば、ホルモンバランスが崩れ、婦人科系のトラブルが起きたり、怒りやすくなったりします。
免疫系が乱れれば、風邪を引きやすく、病気を引き寄せます。
暮らしやすい環境作りが、返って健康を害する習慣を作り出している可能性もあります。
規則正しい生活を継続する事も大切ですが、
季節や時間帯に反した生活をしないことは、もっと大切なのです。
冬でもエアコンをガンガンに使い、半袖で生活できるほどの温度設定にするとか、
冬でもアイスを毎日のように食べたり、氷の入った飲み物を飲むとか、
夜中でもネットの世界に没頭するとか、
夜活動して、昼間は寝る生活をするとか、
たまにはいいかもしれませんが、継続していけば悪習慣であり、病気を作ります。
季節の変わり目は、環境に応じて、身体も変化しようとしている時です。
ホメオスタシスが整う規則正しい生活が普段からできていると、
この変化に身体が適応できるようになっていきます。
本日も楽しい1日になりますように♡
ご依頼者さま専用の、身体が整う処方箋を作ります