今回、イタリアを訪れた理由は、
ヴィーガンレストランで唯一の星付き「ジョイア」へ訪れるためでした。
ミラノのポルタ・ベネチア駅から少し歩いたところにお店はあります。
星付きレストランですから、さぞ規模も大きいのだろうと想像していました。
が、意外にもお店の外観はさっぱりとしています。非常にコンパクト。
そして、この通り。
さて、お店へ入りますと見た目のコンパクトさとは違い奥に広いことが分かりました。
ヨーロッパでよくある形式ですね。
縦長な建築は、京町屋のようです。
メニューはご覧のとおり。
たんぽぽの写真を使うあたりが、何となくナチュラルな雰囲気を感じます。
↓こちらはEnglishメニュー
なぜなら、
メニュー名がインスピレーションに富んでいて、想像が追いつかないのです。
何しろ食材の名前はひとつとしてありません!
スピリチュアルな要素が入ったユニークなメニュー。これは衝撃です。
メニューは必ずしも料理の説明ではなくていい!ということは驚きましたね。
星付きレストランがそこに取り組んでいる辺りが素晴らしいです。
時代の変化を感じます。
さて、最初のメニューはこちらから。
「天国の入口」
それらをお皿の上に並ぶ、くぼみに入った5つのドレッシングでいただきます。
ちなみにピンク色のドレッシングは梅酢が入っていたかと。お隣は、お醤油とオリーブオイルです。(日本食材はこの後もたくさん出てきます。)
ユニークなのはその食べ方!
「手で食べてください」と教えていただきました。
え、ココ星付きレストランですよね!?
そしてイタリアですよね?
手で食べるだなんて予想外でしたね。
正式な場ではナイフとフォークでとか、そんなことはつまらない価値観に私は捉われていたのかと思いましたね。
続いて、こちらは日本人シェフのアイデアで作られた一品。
まさに、鉢植えに生えている人参!
今思えばこの細かな仕事技は、さすが日本人ならではだったなと思います。
ビジュアルはもちろんですが、お味ももちろん。乳製品を使っていない二層のクリームが鉢の下に埋まっています。たしか、一方はかぼちゃのクリームでした。その上には土に見立てた粉末、胡麻も入っています。
そして、スティック状の人参とミント。
お味は、クリームに包まれた人参という表現が正しく、実は縁の下の力持ちのような、土の中に隠れていたクリームが味をまとめてくれるのです。
さて、お次は。
このカラフルさと、ソースの勢いに思わず目を奪われます。
中央の野菜ボールを割ると、、、
チェリーがお目見え。
もちろん、こちらもベジタリアン・ヴィーガンメニュー。
野菜でどこまでできるのか、それは未知数。
ユニークで面白い。
ボールの周りは刻んだ野菜。
カラフルなソースはマヨネーズ。
刻み野菜のセロリが効いていて、辛めのマヨネーズでピリ辛なお皿でした。
ワインといただくより一層、面白いです。
なるほど、ベジ料理はこうくるのかと興味深いです。
さて、パンはセイロに入ってやって来ました。
何だか、多国籍料理な雰囲気です。
イタリアンなはずなのに、色んな食文化をミックスさせているということがこのセイロから伝わります。
さて、お次もまた可愛らしいです。
セロリの葉のペーストでしょうか。
お味はあまり強すぎることなく。
下に敷かれた白の四角いのは、ごまペースト、フムスかと。
さてさて、
ここまでのおまかせワインは白が出ていましたが、
ここからは赤ワインが登場。
野菜料理に赤。
どんなベジ料理が飛び出して来るのかワクワクします。
つづく。