亀の歩みのシンガーソングライターの大橋歩美です。

 

3月にAmazon Primeで鑑賞したチェコ映画。

 

『オテサーネク』

監督 ヤン•シュヴァンクマイエル

原作 ヤン•シュヴァンクマイエル、カレル・ヤロミール・エルベン

 

画像出典

 

以前読んだチェコの民話集『火の鳥ときつねのリシカ』にも収録されていた「オテサーネク」。

 

 

以前読んだ本の感想文

 

 

この作品をダークなシュルレアリズムの表現が特徴的なヤン・シュヴァンク・マイエル監督のにより現代版の「オテサーネク」としてアレンジされた作品。

 

子供ができないことで辛い思いをする夫婦。

夫婦揃って不妊治療をしてやっと妊娠したと喜んだのも束の間で、流産してしまう。

ご近所の目や声にも疲れ果てて、どうしようもなく落ち込んでいく妻。

その後も両方に不妊の原因があることから、妊娠自体が難しい状態で、治療の甲斐もなく病院をどうした良いだろうかと夫も途方にくれて、一緒に落ち込む。

窓の外から道の物売りに並ぶ列を見ると、なんと桶の中から新生児を取り出して女性に一人ずつ手渡している情景の幻を見るまでに至っていた。

 

同じアパートに住む一家の娘は、とてもおませさん。

自分に妹や弟のような存在が欲しくてたまらなかったので、病院から戻ってきた夫婦の様子やその前後の夫婦の様子も具に観察し続けていた。

 

落ち込み、何を言っても元気を取り戻せない妻。

そんな妻の姿を見て少しでも元気づけられるだろうかと、ある休日にハタ(少し小さめの小屋で、休暇を家族で過ごすための別荘)を訪れた際に、近くの切り株を赤ん坊に見立てて加工する夫。

出来上がったものは、オテサーネクと名付けられた切り株の赤ん坊。

 

人間の赤ん坊ではないのに、自分の本当の子供のように可愛がる妻。

その様子を見て、このまま放置するのは、良くないと妻からオテサーネクを引き離そうと取り上げると激昂する妻。

実際に、赤ん坊の声を上げて、ミルクを飲むようになるオテサーネク。

その声を聞きつけて、実は赤ん坊が生まれているのに隠しているのではないかと疑い始めるアパートの住人たち。

会社でもどこから聞きつけたのか、赤ん坊を育てているのに隠しているなと囃し立てられる始末。

 

アパートでも会社でも、まだ妊娠中だと誤魔化して嘘をつき続けることになる夫婦。


その後、オテサーネクはいくらミルクをあげても足りず、離乳食も早々に食し始め、空腹を感じると大声でなくオテサーネクも、妻も止めることができず、アパートの住人にも、オテサーネクの泣き声が聞こえるようになり、赤ん坊を誘拐か虐待しているのではないかと疑われるようになる。

 

そんなある日、郵便屋さんが訪れるが・・・。

 

その後、家庭訪問に福祉課の女性が訪れるが・・・。

 

実写とシュルレアリストならではの見せ方でCGなどない共産主義の時代に切り株の赤ん坊オテサーネクの成長や周囲の人間模様の目線を時に怪しく、時にブラックに、されど惹きつけられるような表現で引き込まれていきながら鑑賞し終えました。

 

正直、怖い。

民話集を読んでいても、グリム童話の赤ずきんちゃんなどに通ずるようなダークさを持ち合わせた怖い話だとは思ったものの、他の話を読んだ後でもかなり印象に残っていた話なので、それを現代版にシュヴァンクマイエル風のダークなシュールさが、より怖さを引き立てていて、されど見てしまうというそんな作品でした。

 

興味のある方は、ぜひ、ご覧になって観てください。

 

 

是非一番下までスクロールしてご覧下さい(更新 2024年2月29日)。

 

シンガーソングライター

独自の視点で描いたメッセージ性のある歌詞と耳馴染みの良いポップス、ロック、ポップロックを中心としたメロディーを、薄い倍音がかかった中音域がよく響く声で歌う。

 

胎教音楽としてリチャート・クレーダーマンのピアノを聴いていた(らしい)。

幼稚園入園前から家にあったキーボードで聞こえる音を再現しようとする。

5歳でヤマハのグループレッスンに入会、歌とエレクトーンで音に親しむ。

グループレッスン閉鎖で8歳からヤマハでピアノを習い始める。

学校は苦手だったが、小学校にあった色んな楽器や、音楽の時間の合唱を楽しむ。

中学生ごろから作詞作曲もどきを開始。

高校のオーケストラ部でバイオリンを始めた一方、ピアノはスランプに。

大学の短期留学中、派遣留学生用の特別プログラムとは別に、派遣先大学の音楽部のオーケストラの授業にオーディションを受けて参加。

大学卒業後は、色んなアーティストのライブを観覧しながら音楽の道を模索。

東日本大震災の翌年からボイトレ、作詞作曲、ピアノ弾き方りの勉強を始め、がむしゃらに色んなジャンルの音楽を聴きまくり、コードを初めて習い、ライブ活動もほどほどに行う。

コロナ禍の始まる直前の2019年末からYouTubeにピアノ弾き語り動画を不定期更新開始。

 

現在は、ボイトレと並行してDTMと動画編集も勉強中。

TikTokも始めました。

 

 

デザイナー

派遣社員として働いていたが、体調不良により契約終了で2022年10月から失業者となり、求職活動をする中で偶然見つけたグラフィックデザインとWEBデザインを職業訓練で半年学ぶも、現在も通院しながら求職活動難航中のため、自治体運営の各所などに相談しつつ、フリーターをやっています。

チラシ制作、名刺制作、サイトデザイン制作、簡単な動画編集、仮歌の録音など承りますので、各SNSのメッセージ機能でご連絡ください。

面識と良識のある方を優先するかとは思います。

 

 

YouTubeチャンネル

大橋歩美Ayumusicチャンネル

※イヤホン・ヘッドホン使用、もしくは、音量を気持ち大きめでの視聴推奨

 

☆オリジナル曲

NEW 

二つの絆/大橋歩美(オリジナル曲)

 

 

☆カバー曲

NEW

Hello, Again〜昔からある場所〜/ My Little Lover

 

夢じゃない/スピッツ

https://youtu.be/jKwZt_cOtEY

 

 

少年時代/井上陽水

https://youtu.be/RxAJv81sycM

 

時に愛は/奥井雅美

(劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』より)

https://youtu.be/kS79sUWiFtY

 

Komm, süsser Tod / 甘き死よ、来たれ

 (劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』) 

 

♩KAN/愛は勝つ(cover)

♩ZARD/永遠(cover)

 

 

カバー曲まとめ

 

 

SNSまとめ

Twitter、Instagram、Facebookページ、TikTok、Youtube、アメブロのリンクがまとまっています。

 

 

チェコ親善アンバサダー

チェコ政府観光局公認チェコ親善アンバサダー(2019年~)。

2019年、2021年、2022年のチェコフェスティバルで、チェコの歴史、文化、音楽についてのプレゼン&ライブを行った。

チェコ語も学習中(2020年~)。

 

高校で所属していたオーケストラ部で、演奏旅行へ行く機会をいただき、人生初の海外旅行でドイツとチェコへ。

プラハ城(大統領府)内のスパニッシュホールでの演奏や、プラハの旧市街の街並みをみる観光のありがたく貴重な体験から、御伽の国のような街並みをいつかまた見てみたいと思い続ける。

 

現在は日本で触れたチェコ体験をSNSで発信するなど、活動中。

 

ブログテーマ「チェコ親善アンバサダー」まとめ(アメブロより)

【チェコ共和国】出演動画一覧

チェコの音楽スポット

 

 

写真撮影、文 大橋歩美

機材 iPhone12mini