亀の歩みのピアノ弾き語りシンガーソングライターの大橋歩美です。


昨年末に読了した本。


『海の上のピアニスト』

白水社

アレッサンドロ•バリッコ

草皆伸子訳



イタリア文学作品で、同名の映画も、日本語訳本が出版された頃に公開されました。


1999年に出版されていたのかと、90年代の『〇〇のピアニスト』と言うとポーランドのロマン•ポランスキー監督の映画『戦場のピアニスト』を思い出してしまい、映画が公開された頃は、どちらがどちらなのか判別ができませんでしたが、だいぶ違う話なのに感動していたのかと、本を読み終えてから思いました。


あと、90年代の船を舞台にした映画作品と言えば『タイタニック』も頭に浮かび、『船の上のピアニスト』の宣伝を目にした時は、似たような話なのかと思っていたけれど、実話を元にしたフィクションと、完全なフィクション作品とで、大きく違うなと、これまた本を読み終えてから思いました。


映画公開や本が出版された当時は、本のことも知らず、かつ、映画が公開されていたのは知っていたものの、上述の2作品と似たような内容なのだろうと勝手な思い込んでおり、そこまで興味も惹かれず、映画は見たことがないからです。

今のようにネットが普及しておらず、携帯もなければ、パソコンも無かったので、情報源さ、テレビかラジオか雑誌頼みで、テレビやラジオをつけなければ、そこまで映画情報をしっかり下調べできるわけでは無かった事も興味をそれほど持てなかった原因の一つかも知れません。



読み終わってみて、翻訳のされ方も良いのか、文章のテンポ感が小気味良く、スラスラとあっという間に読める楽しい作品でした。


陰気臭い雰囲気や、作品の中の時代設定上、多少薄暗い色合いも帯びているのかと思っていたのですが、登場人物たちのどこか大仰で人間離れしたところもありつつも、生き生きとした感情や動きの変化も見られて、薄暗い色合いの世界観の中にも陽気さが垣間見える作品だなと感じました。


イタリア文学故の雰囲気なのかどうなのか、まともにイタリア文学に触れてこなかったこともあり、あまり作者の国籍による作品の国民性の差異をはっきりとは語れません。

それでも、あくまで私の中にあるイタリアのイメージではありますが、色合いや、イタリアの持つ歴史的な薄暗さも孕んだ背景、それに相反する暗すぎずに鮮やかな色を放つイタリア人の陽気で、鮮明な色合いを持つ情熱的なラテン系の国民性が作品の中に滲み出ている作品だなと思いました。


生まれてからずっと船から降りたことがなく、船の上でいつの間にかピアノも弾けるようになっていた主人公。

しかも、ただ演奏するのではなく、聴いたものをそのまま弾いたり、即興でアレンジできたり、その上、聴く人に感動を与えることも、適当に演奏することもコントロールできてしまう天才ピアニストになってしまったと言う驚くべき人物。


今で言うところの「ギフテッド」と言うべき人物なのだろうか。


19世紀末〜第二次世界大戦終戦から間もない頃がお話の舞台。

当時の世界を股にかける主要交通手段であった大型の客船。

そこに乗る貴族、貧民、船員、音楽家などの陸と海との往来と、船への出入りと、船上での主人公との交流。


陸へ降りることへの想いや、船の上で過ごした日々と想い。


いきなり他の国で住んでみろと、予備知識も曖昧な見知らぬ土地に足を踏み入れる勇気を自分が持てるかどうかを想像したり、今ある幸せにどれほど気づいているのだろうかなど、主人公目線で読むと、都度、自問自答してしまうようなところもあり、想像力を掻き立てられるところもこの作品の魅力なのかなと思いました。


いくらでも考える余地があって、答えや結末は実は一つではないのではないかと思える、曖昧さを含んだ展開や結末の作品と言うのは、近年、急激に減っているような気がするので、こうした想像力を掻き立てられるような作品に触れるのは良いなと感じました。

 

是非一番下までスクロールしてご覧下さい!

 

シンガーソングライター🎤&チェコ親善アンバサダー

胎内でポップスピアニストのリチャート・クレーダーマンを聴いていた(らしい)。

2~4歳ごろ、家にあったキーボードに興味を示しす。

5歳からヤマハの音楽教室のグループレッスンで読譜は苦手ながらも、歌とエレクトーンで音に親しむ。

8歳からグループレッスン閉鎖に伴いクラシックピアノに転向(楽典や基礎的なことはあまりやらず、ほとんど好きな曲を弾かせてもらっていたので、大した知識なし)。

幼稚園〜高校までに、授業やクラブなどで色んな楽器や合唱に親しむ。

中学生ごろから譜面の書き方が良くわからないながら作詞作曲もどきを開始。

高校のオーケストラ部でバイオリンに初めて触れてはまる一方で、ピアノはスランプに。

大学の必修科目の短期留学中に、留学生向けのプログラムと並行して、現地の大学の音楽部のオーケストラの授業にオーディションを受けて参加させてもらうが、あまりにも英語がわからず何が身についたかは不明。

大学卒業後は、色んなアーティストのライブを観覧しつつ、音楽の道を模索。

東日本大震災の翌年から歌や作詞作曲の勉強をようやく開始。

クラシック、ポップス、ロック、JAZZ、ソウル、各国の民族音楽とジャンルを越えて、洋楽、邦楽、インスト、歌物ひたすら色々聴くようになる。

2012年末〜2014年にかけて月一回以上のペースでライブ活動を実施。

コロナ禍の始まる2019年末から、不定期にピアノ弾き語り動画をYouTubeに更新開始。

現在、職業訓練でDTPを学び、求職活動と並行して、新しい技術の習得・制作・SNS更新中。

 

独自の世界観でメッセージ性があり、耳なじみの良いポップス、ロック、ポップロックを中心とした楽曲制作と、洋楽・邦楽両方をピアノ弾き語り中心に演奏。

 

チェコ政府観光局公認チェコ親善アンバサダー(2019年~)として、2019年、2021年、2022年のチェコフェスティバルで、チェコの歴史や文化と音楽についてのプレゼン&ライブを行った。

 

YouTubeチャンネル

iPhone一発撮りピアノの弾き語り動画(音声加工や凝った編集なし)をスローペースに不定期更新中。

腱鞘炎持ちで、心身の不調からくる身体の使い方の悪さを改善しながら、ピアノと歌のバランス、原曲の雰囲気とを可能な限り念頭に置き、その時の持てる力の限りで可能なアレンジで演奏。

ピアノの弾き語りに馴染みのない方、弾き語りに興味のある方、忙しくて動画も見てられないと言う方も、動画を凝視しなくてもBGM代わりにお気軽にご視聴&ご試聴下さい。

 

間奏以降の演奏にも注目して、いただけたら嬉しいです。

 

チャンネル登録、高評価、シェアをしていただけると、大変励みになります。

各動画の概要欄とブログに毎回動画の概要、動画撮影裏話など記載しているので、併せてお楽しみ下さい。

 

大橋歩美YouTubeチャンネル

※イヤホン・ヘッドホン使用、もしくは、音量を気持ち大きめでの視聴推奨(本来の声質が聞き取りやすいかと思います)。

より最新の機種の方が音質が良いかも。

古いPCなどだと音がこもって少し割れて聞こえる傾向があり。

 

☆オリジナル曲☆

NEW 

二つの絆/大橋歩美(オリジナル曲)

Art〜生き様〜/大橋歩美(オリジナル曲)

https://youtu.be/eKiNVYPf8jc

 

 

☆COVER☆

NEW

Hello, Again〜昔からある場所〜/ My Little Lover

 

夢じゃない/スピッツ

https://youtu.be/jKwZt_cOtEY

 

 

瀬戸内国際芸術祭2022応募動画

海を渡ったチヌ/山地真美

https://youtu.be/EQMgljehBKo

 

IMAGINE/ Johnn Lennon

https://youtu.be/X42a0tZHcOg

 

YELL/ いきものがかり

https://youtu.be/WLrcQt73TW0

 

少年時代/井上陽水

https://youtu.be/RxAJv81sycM

 

時に愛は/奥井雅美

(劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』より)

https://youtu.be/kS79sUWiFtY

 

Komm, süsser Tod / 甘き死よ、来たれ

 (劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』) 

 

Lost in The Woods / Jonathan Groff(ピアノ弾き語りカバー)

『アナと雪の女王2』(原題『Frozen2』)劇中歌

 

HOWEVER/ GLAY(ピアノ弾き語りカバー)

月光浴/柴田淳(ピアノ弾き語りカバー)

 

♩KAN/愛は勝つ(cover)

♩Do As Infinity/深い森((cover)コラボ動画)

♩ZARD/永遠(cover)

♩WANDS/明日もし君が壊れても(cover)

♫DESPERADO/THE EAGLES (cover)

 

カバー曲一覧

 

その他SNS

 ✴︎Twitter

https://twitter.com/gomashiodar

 

✴︎Instagram
https://www.instagram.com/ayumi.ohashi/

 

 

チェコ親善アンバサダー

チェコ政府観光局公認チェコ親善アンバサダー(2019年~)、チェコ語も学習中(2020年~)。

 

高校時代所属していたオーケストラ部。

演奏旅行の機会を得て、人生初チェコのプラハへ!

プラハ城(大統領府)内のスパニッシュホールでの演奏を経験。

プラハの旧市街広場などを観光して、御伽の国のような街並みをいつかまた見てみたいと思った。

 

現在は日本で触れたチェコ体験を上記SNSとブログ、YouTubeで発信中!

 

ブログテーマ「チェコ親善アンバサダー」の一覧

【チェコ共和国】動画一覧ページ☟

https://www.youtube.com/c/CzechRepublicJP/videos

 

チェコウィークオンライン2020

音楽好きにおすすめ!チェコの音楽スポット♪

 

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写真撮影、文 大橋歩美

機材 iPhone12mini