とあるリサイクルショップのジャンクショーケースに普段だと高くて買えないオリンパス「OLYMPUS 35SP」が2千円で置いてありました。凝視 おぉ!

ほとんど確認せずに買って自宅でチェックしたら、ファインダー枠の印刷はボロボロ、レンズは後群がかなり曇っていました💦

 

外装だけ綺麗にして暫く飾っていましたが、とりあえず整備してレンズをミラーレスで使ってみる事にしたのが今回の記事です。ニコニコ

 

 

今日の聖句 コロサイの信徒への手紙 3:2 新共同訳

上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。

キリストの十字架による贖いを信じて罪赦され、神の民とされた者は、もはや罪の支配する地上に属するものに心を引かれ、再び罪の奴隷となってはなりません。栄光ある神に選ばれた者としての自覚を抱き、神のいます天上の世界をはるかに仰ぎ見て、天に国籍を持つ者に相応しくきよい生涯を歩ませていただく私たちでありますように。

 

 

 

①オリンパス「OLYMPUS 35SP」

1969年4月発売 当時の価格は¥24.800 ファインダー: ブライトフレーム

焦点合わせ: ファインダー内の二重像合致式  フィルム(35mmフィルム)

プログラム自動露出、マニュアル撮影も可能  重さ: 620g

レンズ: 42mm F1.7 G.Zuiko 5群6枚ダブルガウス  電池: H-D・MR9×1

シャッタースピード: B・1/15〜1/500秒

 

レンジファインダー機として、スポット測光&平均測光の測光を初めて可能にしたカメラなんだそうです。うさぎ

名前の「SP」はスポット測光の略で、プログラムAEやマニュアルもOKななカメラです。

 

 

②それでは整備していきます!

A: 貼り革を左右剝がしたら、ストラップ取付金具も左右取り外します。

B: 下のカバーを外します。

 

C: 巻き戻しボタンを回収したら、可動部などに筆でチョンチョンと付け過ぎないように給油します。

D: パーツの向きと順番に気を付けながら巻き上げレバーと巻き戻しレバーを外し、軍艦部のカバーを固定しているナットも外します。

 

 

③ファインダーの取り外し

A: カバーを外したら、シャッターボタンも回収しておきます。

B: フラッシュの配線は必ずここで分離します。

ホットシューにはんだごてを当てると簡単にプラ部が溶けます💦

 

C: ファインダーを固定しているネジを外し、ファインダーを取り外します。

D: ファインダーのレンズ類を清掃しますが、黄色丸のハーフミラーの覗き側は簡単に剥げますので、綺麗ならスルーするか、水道水をかけてブロアするだけにしておきます。

 

 

④分解整備していきます

A: このカメラのファインダーはこの印刷がボロボロになっていたので、ルーペで見ながら塗りましたが、やっぱり汚くなってしまいました。汗うさぎ

B: 測光の窓も清掃しておきます。

 

C: 本体からレンズボードを外し、さらにレンズシャッターを固定しているロックリングを外してレンズシャッターを外します。

配線の引き込みはしっかり確認しておいて下さい。

 

D: ヘリコイド部の連動機構の配置は組み立てる時に大切なりますので、組み合わせを良く観察しておいて下さい。

実はここを組むのがこのカメラで一番大変な所でもあります💦

 

 

⑤レンズシャッターのメンテナンス

A: 絞り関係のリンクの位置をチェックしたら取り外します。

B: こんな感じで外れます。

 

C: 銘板を反時計回りに回して外します。

D: 前群レンズユニットを反時計回りに回して外します。

 

 

⑥レンズ清掃とユニット分解

A: 後群も外したら、各ユニットを分解し、各レンズを清掃します。

B: コントロールリング類を固定している3個のネジを外します。

 

C: 各リングの取り付け位置をチェックしながら外していきます。

D: 黒いカバーを外しますが、黒いカバーの取り付け位置はこの部分を目安にすると良いです。

 

 

⑦レンズシャッターの分解

A: ここの目隠し板の2枚目は取付表裏がありますので注意して下さい。

B: シャッタースピードコントロール板に入っているピン位置は組み立て時に大切になりますので、良く観察して下さい。

 

C: シャッタースピードコントロール板も取り外します。

D: 黒いシャッターチャージのパーツは脱落するので気をつけてください。

 

 

⑧レンズシャッターのメンテ

A: ホワイトガソリンなどの洗浄液に5%ほどの機械油を混ぜた液体へレンズシャッターを漬けます。

そして取り出してシャッターを20回切ったらまた漬けてを3回ほど繰り返します。

(画像では付けてませんが、シャッタースピードコントロール板と黒いカバーは付けて行います)

理想は全分解してギヤの歯車と軸全てを清掃するのがいいですが、そんな作業はなかなかできないので、この方法が割といいです

作業が終わったら、シャッター幕と絞り羽根にエタノールを染み込ませて油膜が取れるまで何度もブロアーします。

 

B: この黒い部品の内側にはモリブデングリスを塗布します。

C: この辺りもモリブデングリスを塗っておくといいです。

 

D: 組み立てる時はフラッシュの配線をこんな感じで通します。

 

 

⑨組み立ての注意点

A: レンズシャッターはできれば3日ほど乾燥させ、シャッター幕と絞り羽根を動かして油膜が残っていないかチェックし、ダメならエタノールを染み込ませてブロアを繰り返します。

レンズボードに組み付ける時は各リンクがちゃんと入っているか確認します。

(画像④のD参照)

B: レンズボードを組む前にファインダーを組付け、可動部が画像の位置に来ているか確認して下さい。

 

C: レンズボードを組む時は露出計の針を潰さないように気を付け、組んだら針がスムーズに動くかチェックし、シャッターボタンを押した時にメカが上手く挟んでいるかもチェックします。

D: チャージリンクがレンズの黒いチャージレバーを押しているかチェックします。

 

 

⑩組付け注意点とマウントアダプターの製作

A: 巻き戻しボタンはバネを開いて組付けます。

 

B: マウントアダプターはテレコンをバラバラにした物とレンズフィルターの枠を流用し、ヘリコイドはM42接写リングのネジ溝(ガタがあるので要グリス)を流用しました(笑)

なので正直、ピントを合わせる時に回す回数が多くて大変でした💦

 

C: 無限遠が出る位置を追い込んでいきます。

D: このレンズシャッターは絞りを動かすメカが飛び出しているので、それを避けて取り付けるのが大変でした。

 

 

⑪ミラーレスカメラに取り付け完了

マウントアダプターとレンズシャッターの取り付けはビニールテープですが(笑)

フードはOMレンズの物が使えました。

 

 

 

⑫「OLYMPUS 35SP G.ZUIKO 42mm f1.7」の作例

使用カメラはフルサイズミラーレスのソニーα7で、レンズ後群の曇りは取れなかったものですからコントラストを上げています💦

あとホワイトバランスの設定をミスってちょっと青みがかってしまいました。

 

 

⑬自動車学校

自分が通ってた自動車学校で、当時は凄く厳しい教官が沢山居たものです。

ふと何度もボロクソ言われたのを思い出しました(笑)

 

 

⑭逆光テスト

後群が曇っているので参考になりませんが💦

 

 

⑮立体駐車場

開放にて撮影しています。

 

 

⑯看板だけ残った

カラオケって、すっかり廃れた感があります。

 

 

⑰軽自動車が増えた

しかし田舎ってダイハツが多いです。

 

 

⑱シルエット

光芒(光条)が出るかなぁ~と思ったけど、ほとんど出ませんでした。

 

 

⑲雨の日

雫を撮りたかったけど、接写リングを忘れました。

 

 

⑳撮り鉄

ドクター東海。

でも電柱が被って大失敗💦

 

 

㉑雨の東海道

松並木のある旧東海道。

 

 

㉒新規オープン

そりゃ行きますよ(笑)

でもいい物は狩られた後でした…。

 

 

㉓懲りない人

あのレンズ…

次にあったら買おう!

 

 

㉔物撮り (フィギュア)

この距離の開放だと被写界深度が足りないのでF2.8です。汗うさぎ

被写体は「一番くじ SPY×FAMILY -Embark on a mission- A賞 アーニャ・フォージャー」で、安かったので買ってみました。

 

㉕物撮り(フィギュア)

F11でもこの距離だと被写界深度はこんな感じです。にっこり

絞るとピンが奥に行く気がしました。

 

スポット測光、平均測光やマニュアル操作の出来る本体に、この良く写るレンズの組み合わせは最高のレンジファインダー機だと思いました。

でもやっぱり本音を言えば、フィルムを使って撮りたかったですね汗うさぎ

 

 

 

◎以上、【オリンパス「OLYMPUS 35SP」分解清掃・ミラーレスによる作例】でした! ニコニコ