◎とあるリサイクルショップのジャンクコーナーに大きなトキナーのズームレンズが置いてありました。
それを手に取ってみると「RMC Tokina MACRO FOCUSING ZOOM 35-105mm F3.5」と書いてあります。 お☆
今まで見かけた事がなかったので、珍しいと思って買ってきてみました。
ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。
この世の終わりはいつ来るかわからない、最後の審判など本当にあるかどうかわからないと自分に言い訳をして、今さえ楽しければそれでよいと享楽に耽っているうちに、ある日突然、その日はやって来ます。主なる神は一人でも多くの人が罪を悔い改め、神に立ち返ることを願って、罪の増し加わるこの世に胸を痛めつつ忍耐しておられることを、私たちは深く認識しなければなりません。
①トキナー「RMC Tokina MACRO FOCUSING ZOOM 35-105mm F3.5」
1975?年頃発売 レンズ構成: 11群14枚 最小絞り: F16 重さ: 742g(実測)
最短撮影距離: 1.5m(マクロモード時0.2mくらい) 絞り羽根枚数: 6枚
フィルター径: 72mm 焦点距離: 35-105mm 開放値: F3.5
調べてもハッキリした事は分からなかったのですが、これはおそらく1975年に発売された初代の「PTZ35」らしく、その後1978年に「交換式TXマウント」&光学系に変更を受けた「TXZ35M」が発売され、1980年に固定式マウントに戻った「MXZ35M」で終焉し、SZMシリーズにバトンを譲ったみたいです。
因みにこのレンズはOEMとしてvivitar, hoya, soligorに供給されており、年式を見極める上でかなり障害になりました💦
今回買ったレンズはマクロ機構が付いているので「MXZ35M」かもしれませんが、そうすると後期の11群13枚のレンズ構成と違うのでさっぱり分かりません。
ひょっとしたら1.5型かも?
②それでは分解清掃していきます
A: まず銘板を反時計回りに回して外します。
B: 前玉のロックリングにはカニ目用の穴が無く、アセトンを染み込ませてドライヤーで温め、吸盤オープナーで無理やり外しました💦
無理だと思ったら、ドリルでカニ目用の穴を開けるのもアリだと思います。
C: スペーサーの向きに注意して分解し、各レンズを清掃します。
D: フォーカスリングゴムをずらしたら、見えたイモネジを外し、1群ユニットを反時計回りに回して外します。
③1群レンズユニットの分解清掃
A: 1群ユニットを組む時はなるべくイモネジの打痕に合わせると良いです。
B: 1群ユニットが外れた状態です。
C: 後ろのレンズを固定しているロックリングを反時計回りに回して外し、レンズの向きをチェックしながら外します。
D: 外したレンズを清掃したら各レンズを1群ユニットに組み込みます。
④2群レンズの清掃
A: 2群レンズユニットを反時計回りに回して外します。
B: ユニットを分解して各レンズを清掃し、ユニットに組み込みます。
3群レンズユニットは奇麗だったので今回は清掃していませんが、もしカビがあったら清掃してください💦
C: マウントを外し、ボールが飛ばないように袋の中で絞りリングを外したら、ボールと小さなバネを回収しておきます。
D: このレンズは絞りリングの動きが悪かったので、清掃して新しいグリスを塗布しておきました。
⑤4群レンズの取り外しと清掃
A: 絞り連動部をずらしたら、4群ユニットを反時計回りに回して外します。
B: ユニットを外したら、スペーサーも回収しておきます。
C: 4群ユニットを分割しますが、組み立てる時にここは強く締めておかないと、次回に4群ユニットを外す時にここから緩んでしまいます💦
D: 外した先端のレンズを取り出します。
⑥4群レンズの清掃
各レンズとスペーサーの向きをマーキングしながら取り出して清掃し、また組み立てます。
後は逆の手順で組み立てれば完成です。
⑦マクロモードと重量測定
A: ズームリングを35mmにしてリングを下に移動します。
B: マクロモードにしたら、ズームリングで大まかなピント調整、フォーカスリングで細かいピント調整をする感じになり、かなり寄る事ができます。
C: レンズ単体の重量は742gと、結構重いです。
D: このレンズをD700に付けると1839gとなかなかヘビー級…
このセットで真夏に使ったものですから、すぐにバテてしまいました(笑)
⑧「RMC Tokina MACRO FOCUSING ZOOM 35-105mm F3.5」の作例
35mm F8.0
使用カメラはフルサイズ一眼のニコンD700で、焦点距離と絞り値は分かる範囲で記載しています。
⑨日本で唯一現存する「新井関所」
105mm F8.0
⑩雑草
105mm F3.5開放
通常の最短撮影距離は1.5mと全く寄れません💦
⑪旧東海道
35mm F8.0
⑫ベンチ
50mm? F3.5開放
⑬渋滞中
105mm F3.5開放
背景によってはボケがちょっと五月蠅く感じる事もありました。
⑭ゴースト・フレア
絞ってこれですから、開放だともっと派手に出ると思います。
⑮夕焼け
35mm F8.0?
⑯ハードオフの駐車場
35mm F3.5開放
壁もハードに痛んでます…💦
⑰夕暮れ時
50mm F3.5
色収差は思ったよりも酷くない感じです。
⑱物撮り「星のカービィパタパタクロック」
F3.5開放 マクロモードで撮影しています。
中央は開放からそこそこ写るので、ちょっと絞るといいかもしれません
⑲F8.0
大口径でズーム比を無理していないせいか、割と良い画を出してくれる感じです。
欠点は重い事と、逆光に弱い事ですね。
◎以上、【RMC Tokina MACRO FOCUSING ZOOM 35-105mmF3.5 分解作例】でした!