◎今回は部屋のオブジェにしようと買って来た、ボロボロのオリンパス「OLYMPUS-PEN EE-3」の簡単な分解清掃になります。
そして、一同に言われた。「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」
貪欲はこの世のものや資産に執着する心の病です。どれほど財産を蓄えても、欲するものを手に入れたとしても、死と共にすべて手放さなければなりません。今を生きるために必要なものは、すべて神が与えてくださると確信し、欲望の虜から解放されるさいわいに与る私たちでありますように。
①オリンパス「OLYMPUS-PEN EE-3」
1973年5月発売 当時の価格は¥12,800円(ケース付)プログラム式EEカメラ
レンズ: Dズイコー28mm F3.5(3群4枚テッサータイプ)
ピント調整: 固定焦点式 (1.5m~∞) GN14専用フラッシュマチック装置付
ファインダー:ブライトフレームファインダー 0.5倍 不適正露出警告マーク付
フィルム感度: ASA25~400 外寸: 108x66x42mm 重さ: 335g
EE-3は1961年に発売されたオリンパスペンEEの3代目で、2代目のEE-2にフラッシュマチック機構を追加したものになります。
PENシリーズの中では最後まで生産されたモデルなんだそうです。
②それでは簡単に分解清掃していきます。
A: 2個のネジを外して底蓋を外し、奇麗にします。(ボタン脱落注意です)
B: 軍艦部横にあるネジを外します。
C&D: 軸を固定して巻き戻しクランクを外します。
③軍艦部カバーの取り外しと露出計不良
A: 巻き戻しクランク部にあるネジ2個を外します。
B: そして慎重にカバーを外し、アクセサリーシューの配線が邪魔なら黒いビニールテープの部分で外します。(シューに半田ごてを当てると接点が取れます💦)
C: これはEE-2ですが、シャッターボタンは切り欠きがある方が左になります。
D: レンズ周りのセレン太陽電池に光を当て、ここの指針が動くかチェックします。
このカメラは指針が固着していました💦
④指針の固着修理とファインダー清掃
A: 露出計上部の軸調整ネジを少しずつ緩めて指針が動き出したところで止めます。
もう一度少しずつ締め、動かない位置から半回転ほど戻した所で止めたらセレンに光を当てて動作を確認します。
B: 巻き上げノブを巻いてチャージし、シャッターボタンを押して絞りが動くかチェックします。
そして光の量を変えながら上記の作業を繰り返して絞りが変化するかをチェックします。(絞りが変化しない場合はギザギザ部分の油が固着しています💦)
C: Bの作業で光を閉ざした時にファインダー内の赤い露光不足警告が出るかチェックします。
D: ファインダー上部の遮光紙を剥がし、ファインダー内を清掃しますが、ファインダー内の白枠塗装は剥がれ易いので注意して下さい!
⑤レンズの簡単な清掃
A: このカメラは後玉だけ汚れていたので、まず画像のネジ部にドライバーを入れ、巻き上げチャージをしたら、シャッターボタンを押してドライバーをシャッター幕が開ききった時点で固定します。
B: 後玉を清掃します。
もしレンズ内部にカビがある場合は前から分解する必要があります💦
C: 軍艦部カバーの錆び取りは100均で売ってる「自転車用サビ取り」を使います。
これを使うと傷つけず、効率良くサビ取りができます。
D: 奇麗になりました~♪
後は逆の手順で組み立てれば完成です。
⑥オリンパス「OLYMPUS-PEN EE-3」完成
本当はフィルムを入れて使ってあげたいんですけどね…
今はフィルムと現像代に¥5.000くらい掛かってしまうので、その分新しいネタ(ジャンクレンズ&カメラ)に回しています。
またカメラを分解清掃する機会があったら、レンズをミラーレスで使ってみようと思います。
⑦今回はEE-3の作例が無いので、オリンパストリップ35のレンズ「D.Zuiko 40mm F2.8」をミラーレスで使った時の作例を載せておきます。もう4年前ですが…
カメラは1インチセンサーミラーレスの「ニコン1 V1」になります。
⑧屋外での物撮り
全て開放で撮影してたと思います。
⑨切り株
そう言えば祖父母の家も木を根元から切ったのですが、まだ枝が生えてくるんですよね。
⑩物撮り(プライズフィギュア)
被写体は「フリュー ご注文はうさぎですか?? スペシャルフィギュア 〜シャロ・制服〜」と「フリュー ご注文はうさぎですか??スペシャルフィギュア~チノ セーラーver.~」です。
もう4年前ですから…💦
⑪前ボケ
流れるようなボケですが、こんなに接写できないカメラなので良かったのでしょう。
⑫後ボケ
後ろも同様に流れます。
「D.Zuiko 28mm F3.5」なら口径がもっと小さいので、同じく開放からシャープに写ると思いますが、おそらくぐるぐるボケになり易いんでしょうね。
◎以上、【オリンパス「OLYMPUS-PEN EE-3」をちょっと分解清掃】でした!