◎一見、何の変哲もないただのシグマのズームレンズなんですが、このレンズは当時発売された51本のレンズから選ばれたCAPAレンズ大賞の第1回受賞レンズなんだそうです。ニコニコ

 

だからリサイクルショップへ行くとつい買っちゃうんですが、ジャンクばかりなのでなかなか状態の良い物が無く、これで3本目。(苦笑)

酷い物だと前玉が曇っています。汗うさぎ

買う時はくれぐれも「K(カッパー)Ⅰ、Ⅱ型」と間違えないで下さいね💦

 

今回はそんなカッパーⅢを分解整備したのですが、何とこの写真で整備したレンズ(FDマウント)が行方不明💦で急遽、作例は整備が完璧でないOMマウントの方を使っています。

 

 

今日の聖句 イザヤ書 62:1-5
若者がおとめの夫となるようにあなたの子らがあなたの夫となり花婿が花嫁を喜びとするようにあなたの神はあなたを喜びとする。

 

 

 

①SIGMA ZOOM-KⅢ MULTI-COATED 75-210mm f3.5-4.5

1985年発売 当時の価格は¥31.500 レンズ構成: 9群12枚 最小絞り: f22
最短撮影距離: 1.5m(210mmマクロモード時は1.0m) フィルター径: 52mm
コーティング: マルチコーティング 絞り羽根枚数: 6枚 重さ: 577g
外寸: 131x64mm

 

1985年と言うとミノルタがα7000でオートフォーカス時代を切り開いた時で、この時代に発売されたMFレンズは短命に終わってしまった物も多かったそうですね💦

 

 

②それでは簡単にレンズを分解清掃していきます

A: ロックリングを反時計回りに回して外し、前玉を取り出して清掃します。

B: 奥にある2群レンズユニットを外し、レンズの向きをマーキングしながら外して清掃します。

 

C: さらに奥にある3群レンズユニットを取り出します。

D: 3群レンズユニットを分解して各レンズを清掃しますが、一度にレンズとスペーサーが沢山出てきてしまうので、一枚ずつ慎重に向きと順番をマーキングしながら取り出します。

とにかくレンズとスペーサーの向きは厳守して下さい。 

 

 

③後玉の清掃とトラブル発見

A: こんな感じで3群レンズユニットは入っています。

B: 後玉はCリングで固定してありますので、レンズに傷を付けない様に凹に工具を入れてCリングを外します。

C: 後玉の向きマーキングをしながら取り出して清掃します。

 

D: レンズ清掃作業をしてたら、何と鏡筒内からネジが落ちてきました💦

迷った挙句、鏡筒を分解する事に。ネガティブ

 

 

④鏡筒分解・ネジ脱落箇所探求

A: マウントを外します。

B: 絞りリングにはクリックボールとバネがありますので、必ず回収し、組み立てる時はグリスの粘度で固定して組み立てると楽です。

 

C: ネジの脱落した場所はここでした。驚き

ここはズーム&フォーカスリングのストッパー&マクロモード切替に必要なパーツで、まだストッパーのプラスチックパーツが見当たらず…

D: 鏡筒を詳しく調べていたら残りの四角いプラスチックパーツを発見する事ができました。

 

⑤脱落していたパーツ

A: こんな感じでパーツはペアになっています。

B: 組み立てるとこんな感じです。

動作をチェックして逆の手順で組み立てて完成しました。ニコニコ

 

 

⑥SIGMA ZOOM-KⅢ 75-210mm f3.5-4.5の作例

使用カメラはフルサイズミラーレスカメラのソニーα7で、前述の通り、以前整備したレンズ(FDマウント)が行方不明💦で急遽、作例は整備が完璧でないOMマウントの方を使っています。

 

 

⑦ツバキカンザクラ?

210mm開放f4.5 マクロモード 

 

 

⑧ユキヤナギ

210mm開放f4.5

 

 

⑨フェンス

150mmくらい 開放

 

 

⑩テールランプ

100mm 開放

 

 

⑪廃屋

75mm  f8.0

 

 

⑫幹線道路

210mm f8.0

 

 

⑬飛んでるカモメ

210mm f5.6

何枚も撮ってまともにピントが合っていたのはこれだけ… 汗うさぎ

 

 

⑭ルート248

210mm 開放f4.5

 

 

⑮6枚絞りの光芒

75mmでf22まで絞った時の6枚絞りの光芒。

絞り枚数が奇数の時は長い光芒に細かい光芒が倍数加わります。

またこれは実験してみようと思いますニコニコ

 

 

⑯なんとなく

75mm f8.0

 

 

⑰渋滞でうんざり

210mm f5.6

 

 

⑱カイトリ

75mm 開放f3.5

自分のジャンクも買い取ってくれるのかな? (笑)

 

 

◎広角側の開放から良く写り、望遠端でも開放の中央は良く解像していると思いました。

なかなか状態の良いレンズはありませんが、CAPAレンズ大賞の第1回受賞レンズらしい写りのレンズだと思います。ニコニコ

 

以上、【シグマ「SIGMA ZOOM-K(カッパー)Ⅲ 75-210mm f3.5-4.5」分解清掃作例】でした!