「タムロン AF70-210mm F/4-5.6 (MODEL 158D)」 分解・清掃… 挫折(笑)




◎ジャンクボックスにポツンと転がっていた158D。

可哀想に思い、店員にカッコよく¥300払って引き取ってきました(オイ)

しかし現実は… _| ̄|○



①タムロン AF70-210mm F/4-5.6 (MODEL 158D)
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1991年発売  ¥ 48,000  レンズ構成9群13枚  絞り羽根9枚 最短撮影距離1.1m  
フィルター径52mm  重量300g

状態は向こうが見えない程に曇っていて最悪です(笑)




②前玉ユニットを外します
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スペーサーが2個入っているので注意します。



③このレンズは当然ハメ殺し…
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今回は削らずにプラ板で溶かしてある部分を広げ、トントン叩いたら外す事ができました^^



④前玉のコーティングはボロボロ
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今までの経験で、ここまで前玉のコーティングが曇ってしまうと研磨してもダメです。
(買うなよ: 笑)



⑤ちょっとだけ酸化セリウムで研磨してみた
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うーん。

ここで手を休めて次の作業へ!  



⑥前の鏡筒を外します
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ピントリングゴムを外し、回しただけでポロっと外れました。

正直、「こんな仕組みで大丈夫なのか!?」と思うくらい^^;

ドフのジャンクボックスで前玉が外れた廉価ズームをたまに見かけますが…

自分は今まで10本近く目撃し、一応組み立てておくのですが、また誰かがバラバラに…(笑)






⑦マウントの遮光パーツとズームリングゴムを外します
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同時に電気接点も外しておきます。




⑧マウントと絞りリングを外します
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この時に絞りリングのクリックボールが飛び出しますので注意します^^;




⑨マウントベースを外すとズームリングも外れます
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この時、はまる位置チェックとフレキシブルケーブルを断線しない様に注意します。




⑩アウターチューブを外します
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パーツを外す前に位置マーキングをするのを忘れない様にします^^;




⑪ヘリコイド部分を外します(要: 位置マーキング)
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合計3ヶ所のプラパーツを外せば抜く事ができます。




⑫中玉(前)を外して清掃
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この時、小さなスプリングが飛びだすので注意します。




⑬ズームユニット(前)を外します
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特に位置決めや調整はなかったと思います^^;




⑭ズームユニット(後)を外します
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これは外す前に位置マーキングをしておきます。
(絞りピンの位置があります)




⑮ズームユニット(後)を分解します
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レンズへアクセスするには絞りをどかす必要があります^^;



⑯レンズを掃除します
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絞りを組み立てる時は「絞り羽根」を曲げない様に注意します。




⑰中玉は「バルサム切れ」
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ここでこのレンズの価値と作業労力の対比が自分の中で音を立てて崩壊しました(笑)

このまま元に戻して組み立てる事に(挫折)

しかしこんな綺麗に「〇」マークなバルサム切れを初めて見ましたよ^^;



…でも今ならレンズを分割して貼り合わせたかもしれません。

何故なら最近2日間で3つもバルサム切れを修理したからです(笑)




⑱コーティング研磨(中央のみ)、バルサム切れ(スルー)、カビ取り(完了)
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トリプル劣化はとにかく作業時間が必要です。

今回(五か月前に修理)は流石に凹んでやる気がなくなりました(笑)

価格が安かったので諦めたというのもありますが…






⑲組み立てた158Dを使って撮影してみました^^
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D90 185mm f5.3

ポケモン欲しさは分かるけど、ゴミは持ち帰って欲しいかな^^;



⑳70mm f8.0
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㉑210mm f5.6
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㉒185mm f5.3
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㉓210mm f5.6
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状態が悪くてもそこそこ写る感じでした^^;

でもまた懲りずに酷いレンズに挑戦してみようと思います☆







◎以上、【「タムロン AF70-210mm F/4-5.6 (MODEL 158D)」 分解・清掃… 挫折(笑)】でした! (^^