映画感想「アメリカの夜」 | 大TOKYOしみじみ散歩日記

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お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

映画・マンガ・小説・芝居・テレビに動物
そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います


『アメリカの夜』

1本の映画が作られています

飛び交う指示や注意
笑い声も聞こえてくれば、言い争う人たちも

夢はこうして出来てゆくのですね

監督は主人公の青年が連れてくる恋人に、ハリウッドで活躍しているジュリーを招聘

話題作りにも、作品の彩りにも
何より成功の為に、映画監督は身を削ります

寝ても覚めても夢を追う
映画を作るのは、夢を形にすることで
夢を見させる幸せを、夢を見ているかもしれないね

だからかな
時々夢と現実の区別がつかなくなって
撮影現場は恋の花が咲き乱れたりもするようで……

誰かが誰かを愛していれば、誰かがそっと傷ついたり

夢を見させるつもりが、いつの間にか夢を見ていたりする

だから人は面白い♪


だから映画は、おもしろい

山田太一さんの随筆に「アメリカの夜」という本作を語った一篇があります
(新潮文庫「月日の残像」に収録)

作り手たちの姿を見ているうちに、自身が若い頃走り回った松竹大船撮影所の出来事を思い出す、というもので
最後にこう締めくくってあります
~トリュフォーのDVDはどんどん進む。
    私は最初のシーンで立ち止まり、それから何度も立ち止まったが、勝手な私の回想の雑念がふくらんでしまい人にすすめていい映画かどうかは分からなくなってしまう。

大丈夫(^ω^)

私がお勧めします♪
ステキなステキな、映画を人生を愛する作品です


(2017.7.23より転載)