映画感想「大統領の陰謀」 | 大TOKYOしみじみ散歩日記

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お独り様となった50路男の、ぶらぶらノンビリンの東京物語

映画・マンガ・小説・芝居・テレビに動物
そして大切な母ちゃんとの想い出も時おり混ぜ合わせて

書き留めてゆきたいなと、思います


『大統領の陰謀』

40年ぶりの見直しです

ワシントンD.C.にある、ウォーターゲートビルに構えた民主党本部で、深夜に拘束された5人の男
盗聴機を取り付けようとしていた彼らの素性を知ったワシントン・ポストの記者は、事の重大さを感じて取材を開始する

世に(ウォーターゲート事件)として語り継がれる
アメリカ大統領の大スキャンダルのはじまりでした

私が小学生の頃はまだベトナム戦争が続いていたし、冷戦は真っ只中
社会に少し興味を抱いた時の総理大臣は田中角栄で、アメリカ大統領はニクソンだった

本作は

ロバート・レッドフォード

ダスティン・ホフマン
2人のスターが事件を追い、ニクソンのスキャンダルに近づこうとする

大作映画ブームで外国映画に目覚めたばかりの私が、当時本作を楽しんだかといえば
NOでした

リアルタイムの社会情勢を掴まず
ウォーターゲート事件も詳しく知らず、情報提供者(ディープ・スロート)などのキーワードが理解できないまま見ても
2人の記者がコソコソしながらたまにタイプを打つ暗い社会派にしか見えてこない

つまり本作は単純な娯楽作品ではなかった

真摯な社会派サスペンスでした

だから、今見ると唸るほど丁寧に構成されています

本作を見た年
日本はロッキード事件で揺れていました
秋、ニクソンに代わって大統領となっていたフォードは民主党のカーターに敗れ、選挙では勝った事のない大統領となります

いま、そんな事を思い出しながら

マクドナルドのハンバーガーをパクつく2人が、今のマクドナルドの現状を見たらどういう記事を書くのかなと、全く見当違いな興味も抱いて
楽しんだりもしています

※この記事を書いていた時分はマクドナルドが経営難で大変でした

(2016.02.15より転載)