ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔さんが
結婚発表&その4日後に二股文春砲という特大ニュースがありました!
いや、どこが特大ニュース?
バンドマンなんてそんなもんでしょ?
あまり興味無いという意見の方も多いと思います。
でも、私はこれは今を表す象徴的なトピックスだなと感じました。
ここから読み解くものは、「共同幻想からの目覚め」です。

私はゴールデンボンバーを「女々しくて」ヒット前から注目していて、今までもずっと頭の片隅で気にするレベルで観察していました。
ファンというわけではないのですが、独自の路線やアイデアを鬼龍院さんがどのように楽曲やLIVEで創り出していくのかに興味があったんです。
鬼龍院さんをずっと見てきた人からすると、鬼龍院さんの結婚は思ってもいない出来事でした。
何故ならば、鬼龍院さんは、「満たされないことは曲を生み出す原動力」と公言し、 結婚など満たされる権化のようなものは絶対にしないし、満たされたら曲が書けなくなる。
 
そもそも女性と話す勇気なんてないし、誕生日もクリスマスも、彼女なんていないから、LIVEしてファンと繋がることが僕の満たされない人生での1番の歓びになるみたいな態度とメッセージを最近まで発信していました。
人間としての弱さや、満たされない感を抱え、それを曲に載せてさらけ出す鬼龍院さんに、自分を重ね、母性本能を擽られ、応援する人も少なくありませんでした。

現に、結婚報告をする直前までSNSで自炊の画像を上げて「独り寂しく自炊する俺」みたいな投稿をしていましたし···。
まさか、結婚するほど親密な女性がいるなんて、みんな思ってもいなかったんです。

そんな鬼龍院さんをずっと見てきたファンからすると、結婚報告直前までのあの態度や言葉はなんだったの?全部ウソだったの?と思うわけです。
アーティストやアイドルって、商売でファンサービスしているわけだから、裏の顔があるのは当たり前だよね。という意見があるのも、ファンの方たちはわかっています。
ただ、ここで厄介なのは、鬼龍院さん自体が、「自分は「エアバンド」というエンターテインメントをやっているけれど、
自分は常に等身大の自分でファンの人たちの前にたち続けたいし、自分のかっこ悪い姿も、弱い姿も全てファンのみんなにさらけ出していきたい。」というようなメッセージを発していました。(と、少なくとも私はそう見ていました)
なので、ファンの人たちは「鬼龍院 翔」だけは違うと思って、その言葉を信じて今まで応援してきたんです。

そんな中の結婚報告&文春砲でした。
それは、ファンの方たちが抱いていた&鬼龍院さん自身が発信してきた「鬼龍院 翔像」とはあまりにもかけ離れていて、今まで信じてきた鬼龍院さんの言葉や、LIVEや楽曲に感動してきた自分の気持ちはなんだったのかと全てが信じられなくなり、今まで自分を支えてきた精神的柱が崩れ、立っていられなくなる人が続出しています。
結婚報告&文春砲自体がどうのというわけではなく、鬼龍院さんの一連の対応が、これまで見せてきた鬼龍院さんとは全く違う、ファンに対して最低限の情報しか出さず、自分の意見に一切の有無を言わせない冷酷な一面が垣間見えるからこそ、そのエネルギーを本能的に読み取り、素顔だと思っていた顔は仮面だったんだと感じ、絶望しているわけです。

そんなファンの方たちのTwitterを観察していて、みなさんに共通した意識がありました。
まず、みなさん「もう死にたい~!殺してくれ~!」と悶絶しています。
私だってびっくりしているんですから、ファンの方たちにとってこんなに悲しいことはないですよね。
でも「死にたい」とSNSで発信している時というのは、あたま(思考)の最後の抵抗で「死にたくない」と言っている時なんです。
ファンの方たちのあたま君は今まで、ゴールデンボンバーの曲や、鬼龍院翔さんからの言葉から「満たされない穴」を埋めてもらっていたんです。
でも、今回の件で、それが作られたものだったのではないかと疑いが生まれてしまった。
あたま君の作った世界が絶対的なものではないかもしれない。
真実を知ってしまったら、もう元に戻ることはできないかもしれない。
なにも知らずゴールデンボンバーの世界で楽しく暮らしていたあの頃に戻りたい。
でも戻れないのも、なんとなくわかってる。
だったら、もう死にたい!というあたま(思考)の絶望です。
そしてここから、ファンの方によって対応が違いました。
世界の終わりを見なかったことにし、これからも変わらずに応援し続けると決意する人。
自分を救ってくれる神様だと思っていた人がそうでないと分かり、別れを告げて、別の神様を探しに行く人。
そして、神様に埋めてもらおうとしていた穴は、自分で埋めるしかないんだと、あたまが作り出した世界を抜け出す勇気を持つ人。
皆さんどんどん悟りを開いていくような、ぐちゃぐちゃだった想いが少しずつ浄化され、なんとか自分なりの答えを見つけようとされています。

そんなファンの方たちが阿鼻叫喚になっている今も、鬼龍院さんは沈黙を保ち続けています。
直近に予定していたラジオの仕事も、事前告知なくキャンセルになりました。
今までだったら、ファンの方が少しでも不安になりそうなことにはいち早く気づき、自分の言葉でファンの方に想いを伝えてきた鬼龍院さんだったからこそ、この塩対応は、全てが作られたものだったという現実を見せつけられるような仕打ちなわけです。
きっと文春砲で書かれていた女の人にも、一方的に結婚の話をして、相手の反応も見ずに、冷たい対応をしたんだろうな~と勘ぐってしまうくらい。
今回は、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんの件を例にあげましたが、これは一例であって、これからさらに、共同幻想から目を覚ましていくような出来事が起こってきます。
コロナもそうですよね。コロナ前の世界に戻りたい人もいるかもしれませんが、もう戻れないことも、私たちはどこかで知っています。

この3次元世界で、あたま(思考)を使っている限り、無価値感という穴から逃れることはできません。
でも、その穴を埋めることに意識を向けている時は、その穴は埋まりません。
穴は穴として存在することを受け入れ、自分の心地よい状態を創っていくことで、結果的にその穴の存在を気にすることがなくなっていきます。
これからの時代は、自分ではない誰かを神として盲目的に信じ、満たされているような幻想を抱くのではなく、
私たち自身が神となり、本当の意味で魂から満たしていくように変わっていくようになっていくでしょう。
今は辛いかもしれませんが、重い鎖から解き放たれ、軽くなっていく通過点なのです。
