これまでの記事はこちらから
『インサイド・ヘッド』がよく分からなかったあなたへ
『インサイド・ヘッド』をエネルギー理論で考察する①
『インサイド・ヘッド』では、
恐怖や不安がつまっている「負の世界」も出てきます。
普段は意識の底にしまって
絶対に見えないようにしておく場所。
その場所は、堅くて大きな扉で塞がれていて
門番まで立っています。
私のエネルギー理論を知ってくださっている方は、
「あ!ここが“うらみのつぼ”のある場所だ!」と
思う方もいらっしゃるかもしれません。
頭の世界から心の世界に行くためには、
私たちの意識が隠している「うらみのつぼ」を見つけて、
その中に眠っているドロドロしたエネルギーを取り出す必要がある。
そう私は伝えています。
しかし、『インサイド・ヘッド』で描かれているこの場所は、
残念ながら「うらみのつぼ」のある場所ではありません。
こんなわかりやすい場所に「うらみのつぼ」はないんです。
頭の世界は、二極の世界になっているので、
大まかに分けると「正の世界」「負の世界」に分かれています。
その負の世界を表現しているのが、この場所です。
この場所には、「嫌いなもの」や「トラウマ」がしまわれています。
例えば、嫌いなピーマンや、怖いピエロ…etc.
でもこれらはあくまで「意識」も知っていることなんです。
本当の「うらみのつぼ」は頭によって巧妙に隠されています。
それは「意識」に知られないような意外な場所です。
『インサイド・ヘッド』の中で、
私の言う「うらみのつぼ」が隠された場所とは・・・
ここです!
映画を観た方ももう覚えていないかもしれません。
イマジネーションランドの近くにある焼却炉のような場所。
入口には「立入禁止・キケン」と書いてあります。
頭のマニュアルにも
「絶対に入ってはいけない場所」だと記載されています。
ライリーちゃんが空想で生み出したお友達
「イマジナリーフレンド」のビンボンが、
こっちのほうが近道だからと通過しようした場所です。
この場所は、
英語版では、「Abstract Thought」と説明があります。
単純に訳すと、「抽象的な考え方」になります。
私はこれを「観念の部屋」と意訳しました。
たくさんある記憶の中から一部の共通した事象を取り出して、
ひとまとめにし、抽象化する。
そうして「●●は△△だ」という観念を作り上げるのです。
この「観念の部屋」の中に入ると、
感情キャラクターたちの身体がどんどん抽象化されていきます。
ステップ1:ピカソの絵のような見た目になる
ステップ2:体が崩れ落ちばらばらになる
ステップ3:2Dの体になる
ステップ4:一つの幾何学的物体になる
映画の中では大ピンチの場面です。
『インサイド・ヘッド』では、間一髪のところで「観念の部屋」を脱出し、
感情キャラクター達は抽象化を逃れました。
「観念の部屋」で抽象化された観念が
その後どうなるかは具体的には描かれていません。
なので、ここからは私の推測なのですが、
記憶から取り出された観念は、「考えの列車」に載せられ、
司令室に運ばれて行くのではないでしょうか。
そして、それはまた新しい頭のマニュアルへと変わる。
つまり思考とは、
特定の観念を基に作られているということですね。
そして、ここからは私のエネルギー理論を
『インサイド・ヘッド』の世界で説明してみます。
勝手なオリジナルストーリーなのですが、
よろしければお付き合いくださいませ…。
記憶から抽出された観念には必ず、
“泥のようなもの”が一緒に付着しています。
観念が「考えの列車」に載せられる前に、泥は取り除かれ、
廃棄物として、「観念の部屋」に捨てられ、上手に隠されます。
(泥のイメージはヨロコビたちが部屋に入って来た時に
浮遊していた記憶の残りカスのようなものが近いかもしれません。
厳密に言うと違うのですが…)
そして、この捨てられた廃棄物こそが
“罪悪感”であり、私が「うらみのつぼ」と呼んでいるものの中身です。
そして、心の世界に行くためには、この廃棄物だと思っていた泥と
向き合わねばならないのです。
しかしこの泥を拾うためには、
「立入禁止」で「キケン」な「観念の部屋」に
飛び込んで行かなければなりません。
「下手をすれば自分も
消滅してしまうかもしれない…」
消滅とは、すなわち頭にとっての「死」です。
そんな死の恐怖と闘いながら、
罪悪感という名の泥と向き合わねばならないのです。
その時の頭が感じる恐怖や不安は、
頭の中の「負の世界」(ピーマン嫌い!とか)の比ではありません。
そんな怖い思いをするよりも、すぐ近くには、
一見楽しげなイマジネーションランドがあるわけですから、
そこで遊んでいた方が楽だし、楽しいと思いますよね。
だから、今もずっと頭の世界だけで
楽しんでいる人がたくさんいます。
その頭の世界をさらに詳しく知って、
もっともっと楽しく頭の世界で遊ぼうよ!(廃棄物なんて放っておいてさ!)
というのが『インサイド・ヘッド』の全体のメッセージだったように思います。
まあ、ディズニーランド自体、頭で作りだした幻想です。
まさにイマジネーションランドそのものなわけですから、
ディズニー映画としてはこれが限界だと思います。
イマジネーションランドなんてぶっ壊して、
観念の部屋に隠したドロドロの罪悪感を探しにいこう!
そして一緒に、焼却炉で焼かれて死んでみようZE☆
(本当は死なないけど)
ひゃっはー!!щ(`▽´щ)
なんて映画を作ったら、子どもたちは泣き叫ぶでしょうから(笑)
人間の内側の面白さを体験していただければと思います。
まだ観ていない方は、映画館に是非足をお運びください♪
『インサイド・ヘッド』がよく分からなかったあなたへ
『インサイド・ヘッド』をエネルギー理論で考察する①
『インサイド・ヘッド』では、
恐怖や不安がつまっている「負の世界」も出てきます。
普段は意識の底にしまって
絶対に見えないようにしておく場所。
その場所は、堅くて大きな扉で塞がれていて
門番まで立っています。
私のエネルギー理論を知ってくださっている方は、
「あ!ここが“うらみのつぼ”のある場所だ!」と
思う方もいらっしゃるかもしれません。
頭の世界から心の世界に行くためには、
私たちの意識が隠している「うらみのつぼ」を見つけて、
その中に眠っているドロドロしたエネルギーを取り出す必要がある。
そう私は伝えています。
しかし、『インサイド・ヘッド』で描かれているこの場所は、
残念ながら「うらみのつぼ」のある場所ではありません。
こんなわかりやすい場所に「うらみのつぼ」はないんです。
頭の世界は、二極の世界になっているので、
大まかに分けると「正の世界」「負の世界」に分かれています。
その負の世界を表現しているのが、この場所です。
この場所には、「嫌いなもの」や「トラウマ」がしまわれています。
例えば、嫌いなピーマンや、怖いピエロ…etc.
でもこれらはあくまで「意識」も知っていることなんです。
本当の「うらみのつぼ」は頭によって巧妙に隠されています。
それは「意識」に知られないような意外な場所です。
『インサイド・ヘッド』の中で、
私の言う「うらみのつぼ」が隠された場所とは・・・
ここです!
映画を観た方ももう覚えていないかもしれません。
イマジネーションランドの近くにある焼却炉のような場所。
入口には「立入禁止・キケン」と書いてあります。
頭のマニュアルにも
「絶対に入ってはいけない場所」だと記載されています。
ライリーちゃんが空想で生み出したお友達
「イマジナリーフレンド」のビンボンが、
こっちのほうが近道だからと通過しようした場所です。
この場所は、
英語版では、「Abstract Thought」と説明があります。
単純に訳すと、「抽象的な考え方」になります。
私はこれを「観念の部屋」と意訳しました。
たくさんある記憶の中から一部の共通した事象を取り出して、
ひとまとめにし、抽象化する。
そうして「●●は△△だ」という観念を作り上げるのです。
この「観念の部屋」の中に入ると、
感情キャラクターたちの身体がどんどん抽象化されていきます。
ステップ1:ピカソの絵のような見た目になる
ステップ2:体が崩れ落ちばらばらになる
ステップ3:2Dの体になる
ステップ4:一つの幾何学的物体になる
映画の中では大ピンチの場面です。
『インサイド・ヘッド』では、間一髪のところで「観念の部屋」を脱出し、
感情キャラクター達は抽象化を逃れました。
「観念の部屋」で抽象化された観念が
その後どうなるかは具体的には描かれていません。
なので、ここからは私の推測なのですが、
記憶から取り出された観念は、「考えの列車」に載せられ、
司令室に運ばれて行くのではないでしょうか。
そして、それはまた新しい頭のマニュアルへと変わる。
つまり思考とは、
特定の観念を基に作られているということですね。
そして、ここからは私のエネルギー理論を
『インサイド・ヘッド』の世界で説明してみます。
勝手なオリジナルストーリーなのですが、
よろしければお付き合いくださいませ…。
記憶から抽出された観念には必ず、
“泥のようなもの”が一緒に付着しています。
観念が「考えの列車」に載せられる前に、泥は取り除かれ、
廃棄物として、「観念の部屋」に捨てられ、上手に隠されます。
(泥のイメージはヨロコビたちが部屋に入って来た時に
浮遊していた記憶の残りカスのようなものが近いかもしれません。
厳密に言うと違うのですが…)
そして、この捨てられた廃棄物こそが
“罪悪感”であり、私が「うらみのつぼ」と呼んでいるものの中身です。
そして、心の世界に行くためには、この廃棄物だと思っていた泥と
向き合わねばならないのです。
しかしこの泥を拾うためには、
「立入禁止」で「キケン」な「観念の部屋」に
飛び込んで行かなければなりません。
「下手をすれば自分も
消滅してしまうかもしれない…」
消滅とは、すなわち頭にとっての「死」です。
そんな死の恐怖と闘いながら、
罪悪感という名の泥と向き合わねばならないのです。
その時の頭が感じる恐怖や不安は、
頭の中の「負の世界」(ピーマン嫌い!とか)の比ではありません。
そんな怖い思いをするよりも、すぐ近くには、
一見楽しげなイマジネーションランドがあるわけですから、
そこで遊んでいた方が楽だし、楽しいと思いますよね。
だから、今もずっと頭の世界だけで
楽しんでいる人がたくさんいます。
その頭の世界をさらに詳しく知って、
もっともっと楽しく頭の世界で遊ぼうよ!(廃棄物なんて放っておいてさ!)
というのが『インサイド・ヘッド』の全体のメッセージだったように思います。
まあ、ディズニーランド自体、頭で作りだした幻想です。
まさにイマジネーションランドそのものなわけですから、
ディズニー映画としてはこれが限界だと思います。
イマジネーションランドなんてぶっ壊して、
観念の部屋に隠したドロドロの罪悪感を探しにいこう!
そして一緒に、焼却炉で焼かれて死んでみようZE☆
(本当は死なないけど)
ひゃっはー!!щ(`▽´щ)
なんて映画を作ったら、子どもたちは泣き叫ぶでしょうから(笑)
『インサイド・ヘッド』をきっかけに、
人間の内側の面白さを体験していただければと思います。
まだ観ていない方は、映画館に是非足をお運びください♪
















