ようやく観てきました!
ディズニー/ピクサーの最新作
『インサイド・ヘッド(原題:Inside Out)』!!
主人公の女の子:ライリーの成長過程を、
頭の中にいる感情たちで表現するという内容です。
感情を表現したキャラクターは5人。
私もね、人間のエネルギーを、
エネルギーキャラクターとして
「頭」「心」「身体」「魂」で表現しています。
将来は、エネルギーキャラクター達を使った
お話を描きたいと思っているので、
『インサイド・ヘッド』は、その参考にしようと思い、観てきました。
観てきた感想なのですが・・・
これ、皆さん、
難しくなかったですか?
独特な世界観に、最初戸惑った方も多いと思うんです。
私は、四六時中こんなことを考えているので、
割とすんなりこの世界観に入れたのですが、
普段そんなこと考えている変人はあまりいないと思うので・・・
理解ができるまえに、お話がどんどん進んでしまうので、
「で、結局なんだったの?」状態に
なってしまう可能性が非常に高いと思いました。
大人でもよくわからないのだから、
子どもだったら、もっとわからないと思います。
ただ可愛いキャラクター達が冒険して、
ピンチになって、ピンチを乗り切って、みんなHappyになった。
それくらいの理解で終わってしまう可能性があります。
ということで、独自解釈も交えながら、
「インサイド・ヘッド」でなにを伝えたかったのかを
お話していきたいと思います
ここから、ネタバレ注意です↓
『インサイド・ヘッド』は、
主人公の女の子ライリーちゃんの
“頭の中”が舞台となっています。
そして、その“頭の中”にいるのは、
ライリーちゃんの感情たち。
彼らが、ライリーちゃんの感情を支配し、
ライリーちゃんの行動を決定しています。
喜びの行動を起こす場合は、ヨロコビが操作し、
怒りの行動を起こす場合は、イカリが操作し、
怯えた行動を起こす場合は、ビビリが操作し、
ムカムカした行動を起こす場合は、ムカムカが操作し、
悲しみの行動を起こす場合は、カナシミが操作します。
行動を起こした後は、
操作した感情の色をしたタマが作られます。
これが「記憶」を表しています。
頭の中には、「記憶」のタマがたくさんあります。
特に大事にしたい記憶は、特別な場所に保管されます。
また、それらの記憶のタマは分類され、
性格の島が作られていきます。
「家族の島」とか「友達の島」とか。
そして、それらの「性格の島」が基に、
ライリーちゃんの性格が形成されているのです。
・・・と、ここまでが
『インサイド・ヘッド』の世界観の基本解説です。
ということは、この『インサイド・ヘッド』の製作者は、
・人間は『感情』が支配している
・性格は体験を通した『記憶』を基に形成されている
と解釈している訳ですね。
ちなみに私の解釈ですと・・・
これらの『感情』や『記憶』は全て
“あたまこちゃん(理性)”と“あたまくん(思考)”が
担っていると考えます。
まさに、頭(インサイド・ヘッド)チームの2人です。
“あたまこちゃん(理性)”は、
このリアルの世界を「認識」し、情報を「分類」します。
それが「記憶」として残ります。
あたまこちゃん(理性)が
たくさんの本棚に今までの情報を
記録した本を入れていくイメージです。
しかし、あたまこちゃん(理性)だけでは、
「感情」は作られません。
あたまこちゃん(理性)が作りだした
「●●は△△である(あらねばならない)」という観念と、
あたまくん(思考)の「○」と「×」のジャッジが合わさった時、
「感情」が生まれるのです。
感情は心が作りだしているとよく思われがちなのですが、
本当は『頭』が作りだしているもの
なのです。
ただ、『インサイド・ヘッド』では、
各感情キャラクターたちが、
それぞれで『思考』を持ってしまっているので、
「ヨロコビ」なのに、怒ったり、
「イカリ」なのに、喜んだり、
よくわからないことになっています。
「ヨロコビ」は、喜びの感情を司るというよりは、
体験を「喜びの記憶」として保存できる役割
くらいに考えておいたほうがいいかもしれません。
感情キャラクターたちが持つ性質は、
みんなバラバラですが、
1つだけ共通するものがあります。
それは、
「ライリーちゃんを幸せにしたい」
という目標を持っているということです。
ライリーちゃんを幸せにするために、
各感情キャラクターは、自分の感情を
ライリーちゃんの行動に反映させようとします。
その中で、「ヨロコビ」は、
ライリーちゃんを幸せにするためだったら、
「自分が一番必要でしょう?」
といわんばかりに、
他の感情キャラクターたちよりもでしゃばり、
リーダーのように振舞っています。
特に、「カナシミ」に対しては容赦がありません。
カナシミがいる場所の半径30㎝くらいに円を書いて、
「ここから出るな、
余計な真似をするな」
と、笑顔で脅迫します(笑)
そして、ある出来事が起こり、
「ヨロコビ」と「カナシミ」だけが
「頭の世界」の冒険に出ることになります。
それ以外の、「イカリ」「ビビリ」「ムカムカ」は、
頭の司令室でお留守番です。
なぜ、「ヨロコビ」と「カナシミ」だけが
冒険に出ることになったのか・・・
これは推測なのですが、
おそらく『ポジティブ』と『ネガティブ』の2極として、
表現したかったのだと思います。
ここからの「ヨロコビ」と「カナシミ」の冒険は、
「ポジティブとネガティブの2極を
統合しましょう」というお話なのです。
幸せになるために私たち人間は、
「良いこと」「多いこと」「楽しいこと」ばかりを得ようとしがちですが、
「悪いこと」「少ないこと」「悲しいこと」も人生には必要で、
全部あるから、
人間は面白くて素晴らしいんだよ!
というメッセージを込めたかったのではないかと思うんです。

「ヨロコビ」と「カナシミ」の冒険は、
是非、映画館でご覧ください。
そこが『インサイド・ヘッド』のメインストーリーなのですが、
私が説明したいことは、
全く別のところにあるので(笑)
おそらく、観た人ももう覚えていないようなところに、
すごいことが隠されているのです。
ということで、後半に続きます!
『インサイド・ヘッド』をエネルギー理論で考察する①



























