－僕らの旅はつづくよ 何が待っているんだろう
神様 あなただけ知ってるなんて ずるいよ ねえ－
（ももいろクローバーZ『月と銀紙飛行船』2013年）
2013年の2月頃、
のりさんと2人でカラオケに行きました。
毎回、アイドルの話で盛り上がるので、
カラオケでアイドル祭りをしようということになったのです。
のり「僕、女の子と2人でカラオケに行くのは、初めてなんだ」
無邪気に笑うのりさん。
そんな一言で、
私の頭はもう大パニック！！
や、やめろ！やめろ！！
そんな“異性”を
強調するようなことを言うな！！
私たちは友達なんだよ！
「ト・モ・ダ・チ」！！
そこから、勝手にのりさんを異性として
さらに強く意識してしまい、ドキドキする私。
ああ・・・！！
カラオケという密閉空間に、
のりさんと２人きり・・・！！
ハアハア！！
のりさん「カラオケではいつも周りに合わせるタイプだから、
好きな曲が唄えて嬉しいな」
そういって、
またもや無邪気に笑うのりさん。
こ、こいつは魔性だ・・・。
オラ、恐ろしい人を
好きになってもうた・・・！！
女の子だったら、
内気なモテない君たちが
ひそかに憧れる
自覚のないマドンナキャラ・・・！！
くそー！！まんまとハマってしまった・・・
そんなに天然でピュアで、
綺麗な瞳でこっちを見ないでくれー！！
そのカラオケデートでわたしは確信しました。
うん、やっぱり、
のりさんと友達でいるのは無理だ。
やっぱり、のりさんが好きだ！！！
この想いは、もうどうにも止められないよ！！
もうあきらめたよ・・・
ごちゃごちゃ考えないで、
自分の気持ちに素直になろうよ。
そうだ、そういえば
本音の付き合いが全然できていないじゃないか！！
ようやくここで、当初の目的を思いだす私。
やっぱり、一番の本音は
「あなたが好き」という想いなわけで。
これを隠している限り、
本音の付き合いはできないと思いました。
よし、やっぱりもう一度きちんと告白しよう。
○
そんな矢先、私の大好きなももいろクローバーZが、
西武ドームでライブをすることになりました。
実はのりさんは、西武ライオンズの大ファン。
しかも、ももいろクローバーZのDVDを貸した際、
のりさんも、ももクロが好きになったと言っていたし・・・
これは、ライブに誘わない手はないでしょう・・・！！
のりさんにメールしてみる。
あゆ「ももクロが西武ドームでライブをするみたい。
もし、チケットが当たったら一緒に行きませんか？」
ドキドキしながら、返信を待つ。
すると、すぐに返事が来た・・・！！
のり「いいよ。当たるといいね」
ぎゃーーーーーー！！！
いいってーーーーーー！！！
よし、決めた！！
私、この日に告白する！！
そして、神様にひとつ「賭け」をすることした。
今回のライブは、土曜日と日曜日の2回公演。
そこで、土曜日に2枚、日曜日に1枚申し込むことにした。
もし土曜日に当たったら、
告白する。
もし日曜日しか当たらなかったら、
告白はしない。
のりさんのことも未来永劫あきらめる。
のりさんとの桃色デートか？
はたまた暗黒のあきらめルートか？
伸るか？反るか？
ももか？クロか？
全ては神様だけが知っている。
さあ！どうなる！？
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この頃は、
自分の感じたまま動いてみよう！
ということをまた忘れかけていた時でした。
私は頭でっかちの人間なので、
恋愛本がなければ行動できない人間でしたし、
自分の感覚なんて全然信用できなくて。
でも、このままではどこにも進めない
閉塞感みたいなものを感じて、
それをなんとか突き破りたくて、のりさんへの片思いを通して、
もがきながら感覚を取り戻そうとしていました。
自分と向き合い、本音のコミュニケーションをする、
ということを目標に、行動していました。
だけど、やっぱりのりさんへの想いが募ると、
どんどん守りに入りたくなる自分がいました。
本音を知られたら嫌われてしまうかもしれない。
それは、一番怖いことでした。
でも、そこからまた逃げたら、
もしのりさんとお付き合いができたとしても、
きっと私自身はなにも変わらないのではないかと
この時、はっとしたんです。
本音を出して、嫌われてもいい。
もし、お付き合いができなかったとしても、
本音を出し切った私は、きっとまたいい恋ができると思うから。
私が会いたい“私”を見てみたい、そう思いました。
だからこそ、本音で告白しよう。
そう決めたんです。
だけどやっぱり、怖い気持ちが大きくて･･･
今思えば、罪悪感だったんだと思います。
こんなに自分の本音を突き通していいのかという罪悪感。
だから、その罪悪感を払しょくしたくて、
最後に使ったのが「神頼み」でした。
神様に、本音を出していいかOKサインを出してもらいたかったんです。
さて、結果はいかに?！
次回へつづく！
