「AKB48は私が守ります!」
“新センターまゆゆ”の宣言で締めくくられた第6回選抜総選挙。
私の感想ですが・・・
いつもどおりの
デキレースでした!!
デキレースでした!!
ただ、今回唯一違ったのは、
1位を獲ったのが、渡辺麻友ちゃんだったということ。
これまでの総選挙で1位になってきたのは、
秋元康のお気に入りか、
太田プロダクションのゴリ押しか、
そのどちらかでした。
しかし、今回の渡辺麻友ちゃんは、
そのどちらでもありません。
今回の選抜総選挙の裏では
一体何が起きていたのでしょうか?
一体何が起きていたのでしょうか?
それを理解するためには、
最近のAKB48グループが辿ってきた道を
振り返る必要があります。
まずは前回の総選挙で、AKB48に何が起こったのか?
という所から解説しましょう。
前回の第5回選抜総選挙でセンターを獲ったのは、
ご存知、HKT48の指原莉乃ちゃん。
彼女は自身の恋愛スキャンダルを逆手にとります。
アイドルらしからぬふてぶてしさと、頭の切れの良さで、
秋元康だけでなく、多くの大物芸能人、
挙句の果てには大分市長までをも味方につけ、
ついにセンターまで上り詰めました。
そして前回総選挙からの1年間は、
AKB48全体が彼女のエネルギーに染まりました。
AKB48全体が彼女のエネルギーに染まりました。
一般の人から見れば、
「AKB48を応援する=指原莉乃を応援する」という印象になり、
AKB48を応援すること自体がネガティブなイメージと
なってしまったのです。
結果として生じたのは一部の保守的なファンのAKB離れ。
そして、指原莉乃を前面に出したプロモーションを
しなければならず、
正統派アイドルとしての見せ方もできなくなる・・・
このような悪循環が続いていきました。
次曲「ハート・エレキ」では、
センターを小嶋陽菜に変えTV口パク対策をし、
さらには秋元康超ゴリ押し枠の松井珠理奈を
じゃんけん大会で1位にし、「鈴懸の木の道で~」を歌わせ、
卒業する大島優子をセンターにした
「前しか向かねえ」を最後にやり、
やりたいことを一通りやったあとに、
AKB48グループ全体の大組閣をし、
AKB48の中堅どころを支店に飛ばし、
各支店の大型新人たちをAKB48に取り込むなど、
新体制を作った後、
「ラブラドール・レトリバー」で
渡辺麻友をセンターにしました。
これで、新体制ができあがり、
さあ!総選挙を経て、渡辺麻友を第1位にし、
正統派AKB48の復活だ!
あの頃のAKB48をもう一度!!
と運営側が考えていた矢先、例の事件が起きました。
まだ記憶にも新しい、
「AKB48握手会切りつけ事件」です。
今回の事件をAKB48運営が被害者視点で語るのは、
ハッキリ言って違うと思います。
これは運営側が引き起こした過失といっても過言ではありません。
(※もちろん事件の犯人の凶行は許されるものではなく、
その責任は免れようのないものだと思います。)
何故ならばこのような事態が起こることは、
当然想定されていたことだからです。
不特定多数の人間が、
10代~20代の女の子と握手をするということ自体、
リスクがあると分かっていながら、
AKB48運営は、それらのリスク対策をないがしろにしてきました。
本当にお金を掛けなければいけないところに掛けず、
不必要なところばかりにお金を流し続けたツケが回ってきたのです。
一方、ももクロはどうでしょう?
彼女たちも日産スタジアムや国立競技場という大きな会場で、
不特定多数の中でパフォーマンスをすることが多くなりました。
そこで、運営はライブチケットを当日発券とし、転売対策を強化します。
本人確認の規制も厳しくなり、今年の夏のライブからは、
ついに「顔写真登録」も必要となりました。
ファンクラブのカードもIC化され、
個人情報もしっかりと管理されるようになりました。
一見煩わしく感じられるセキュリティかもしれませんが、
アイドル自身の安全や、不正防止という観点からすれば
必要な対策だと言えるでしょう。
AKB48がここまで大きくなった理由。
それは、メンバーの中にヒール役を作り、
そこに憎しみの感情をぶつけさせ、
器を大きくする炎上商法という手法。
しかし、その手法は限界(というか時代遅れ)となりつつあるように感じます。
もうどうにもならない状態までAKB48は追い込まれています。
それを挽回するためには、
もう渡辺麻友センター体制でいくしかないと、
ファンも運営も考えた結果、みんなに希望を託されて、
彼女がセンターに選ばれたのだと思います。
彼女は、スキャンダルも出さず、
ただ実直に、演技や歌の実力を伸ばし、
ひたすら1位を獲るために努力をしてきました。
そして、今回の第6回選抜総選挙。
今回のヒール役は、指原莉乃ちゃん。
彼女は立派にヒール役を務めたと思います。
自他共に認める最高のヒール役でした。
そして、それを倒した渡辺麻友ちゃん。
正義が悪に勝つという結末は、清々しいものです。
今回の総選挙ではこの“作られた”清々しさを感じました。
だけど、これは前田敦子VS大島優子時代から
なにも変わっていないのです。
先日の傷害事件と今回の総選挙を経て、
これからAKB48はどのような道を進むのでしょうか。
私は、運営がこれまでのように、
メンバーが涙を流す画を撮るための
表面上の演出や見せ方にだけこだわるのであれば、
本当に大事なものを見失い、崩壊の一途を辿るのみだと思います。
ただ、どんな結末を迎えるにしても、
罪のない彼女たちが傷つくことだけはないように、
AKB48運営にはお願いしたい。
AKB48を守るセンター渡辺麻友。
その笑顔を守れるのはファンであり周りの大人たちなのですから。
それを強く願う、第6回選抜総選挙でした。


































