昨夜はセルゲイ クリロフのコンサートを聴きに行きました。お父様がリウタイオだったこともあり、クレモーナと深い繋がりがある彼は、クレモーナ名誉市民の称号を受けました。昨夜はその式典も行われました。クリロフさんは、お父様のお作りになったヴァイオリンを弾かれています。

Ezio Bossoのヴァイオリンコンチェルト、とても感動しました。イタリアは、天才が育つし、ちゃんと評価される国なんだなぁ、と実感しました。

日本は本当に真っ黒で、どれだけ広告代理店などにコントロールされているんだろうと不安になります。いつになったら、国民は気がつくのやら。ヴァイオリン業界も、酷くて呆れます。ストラディバーリも嘆いているだろうと思います。人類共通の遺産である作品が、なんの知識も技術も無いお店に流れ、酷い調整や修理をされて、劣化していくと思うと、心が痛みます。ちゃんと世界的に有名な工房やお店で修行した職人も居るのに、そういう人は世間に知られることが少ないです。悩ましい限りです。

音楽家やコレクターの皆さんには、もうちょっと働いている人の経歴などをみて、お店も選んでほしいです。まぁ、経歴詐称もあるので難しいかもしれませんが。。。

ドイツでは、ヴァイオリン製作や修理は国家資格で、学校を卒業して、国家試験を受からなければ、お店を開けることができないそうです。そういう制度も必要かなと思います。まぁ、コネ裏口入学や不正卒業資格取得みたいなことも起こり得るので、全てが資格で判断できるとは、限りませんが、やはり真面目にやっている人達が救われる世の中になって欲しいです。