せっかくブログをやっているので、ヴァイオリンについて情報を発信していければいいなと思います。今日は、ヴァイオリンの種類。

新作ヴァイオリンを選ぶ上で大きく分けると2つに分ける事ができます。

①工場製品 
②職人による手工品 

 工場製品でも手工品の物もありますが、工場製品の場合、一人が一つの作業に特化してのライン生産になります。例えば、ネックの渦巻き担当の人は、その仕事をひたすら続ける感じです。
産地としては、中国、ドイツ、フランス、チェコなどが有名でしょうか。ほぼ中国で生産して、最後の仕上げをドイツですれば、ドイツ製となります。
シリーズものなので、メーカー名やメーカーの名付けた名前やランク付けの番号などがラベルに書いてあると思います。

 手工品は、職人によって作られたものと、アマチュアの製作者によって作られたものがあると思います。アマチュアの物が市場で販売されるのは、レアだと思うので、ここでは言及しません。私もよく知りません汗

 職人によって作られたヴァイオリンは、材料選びから仕上げまで、基本的に作者本人がやっています。お弟子さんや下請けの手が入っている場合もあります。職人の名前、もしくは工房製としてその工房の職人名、制作地、製作年がラベルに書いてあります。一点物なので、モデルや材料などの特徴が書かれた写真付き製作証明書がついている場合が殆どです。

クレモナの工房製でも、中国で作られたものをクレモナで仕上げているような物もあります。私は、良くない事だと思うのですが、実際にはそういうことをしている人たちの方が儲かっているし、宣伝も沢山できるので、日本のお店では取り扱いが多い気がします。残念なことです。

 工場製品のメリットは、やはり価格でしょう。ただ長期的に考えると、工場製品の場合、古くなれば減価償却的に価格が下落。職人による手工品は、職人にもよりますが、基本的に古くなった時に価値は、下がるより上がる傾向にあると思います。もちろん、職人やコンディション、製作年(初期や黄金期)により、値上がり幅はケースバイケースです。

 クレモナにいると、修理やメンテナンス時に手工品か工場製品で、かなり扱いが変わっているように感じます。手工品にたいしては、リスペクトして取り扱う傾向にあります。

 職人による手工品楽器となると、お値段もそれなりにお高くなります。一見お高く感じますが、ただの物ではなく、作品と言うふうに捉えればそうでも無いなと思います。ヴェネツィアのグラス、会津塗のお椀、鎌倉彫の木箱、有田焼のお皿、、、どれも機能としては百均のそれとさほど変わらないかもしれません。ですが、職人の技術、芸術的価値やセンスなど全く別物ですよね。もちろんヴァイオリンは、安価なものだと機能も物凄く劣ります。

ものづくりに携わっている身からすると、良い物を長く大切に使って欲しいなと思います。安価な物ですと、修理やメンテナンス費用のほうが上回り、結局ゴミになってしまうのも、環境の事などを考えると良くないなと、思います。

時代は大量生産、大量消費から、ミニマリズムにシフトしつつありますし、価値ある物を長く子孫の代まで使い続けて欲しいなと思います。

厚みだしに入りました。今日は、刃物をまとめて研ごうと思います。豆ガンナ、沢山あるのにどれも切れ味微妙ですあせる。ついつい後回しにしてしまうのですが、やはり切れない刃物では効率が悪いので、研ぎますネガティブ