タロット沼の住人、猫名あゆみです。

 

 
これまでの小噺はこちら
01 ふたつのアルカナについて

02 No.0について

03 タロット界のツートップ




 
 
vol.3でタロットカードのツートップ、マルセイユ版とウエイト=スミス版の大きな違いとして小アルカナのデザインの違いをお話ししました。
 

端的に言えば
 

マルセイユ版は小アルカナの数札がトランプの数札と類似しているデザイン。
 

それに対して、ウエイト=スミス版の小アルカナには1枚1枚それぞれにスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)と1〜10の数の性質に合った情景の描写がデザインされています。


 
タロットカードには昔から様々なデザインがありますが、1909年にウエイト=スミス版が登場するまですべてマルセイユ版のように「小アルカナの数札は現在のトランプの数札と同じデザイン」でした。

 
『ウエイト=スミス版が初めてタロットカードの小アルカナに情景を描いた。』
 

これはタロットの歴史の中でも一番大きな革新です。
 

それまでのものとは違い小アルカナに情景を入れようと考案したのはウエイト氏です。
 

しかし、ウエイト氏は小アルカナに関してあまり指示をしなかったようで、その情景はほぼ画家のパメラ・スミスさんが考案したようです。
 

ウエイト氏が出した解説本も小アルカナに関してはざっくりなことしか書かれていません。
 

例えばたまたま開いたカップの6




「古い庭園にいる子どもたち。
彼らのカップは花で満たされている。」
byアーサー・E・ウエイト著 タロット図解
 

え!?見たまんまやん!!しかもこの2行だけ??
 


ちなみにこちらも大アルカナでたまたま開いた恋人たち




「南中する太陽の下、翼ある大いなるものが両手を広げ、下界に力を注いでいる。前景には、最初のアダムとイヴのように一糸纏わぬ男女がいる。男の背後には12個の〜」
 
一文一文の熱量の違い!(笑)
しかもこの後も長く続きます。
 

まるで小アルカナのデザインには思い入れなんてないような解説…
 


それまで数札でしかなかったものに情景を入れるなんて大革新です。
当時のタロット界にとってもセンセーショナルだっただろうと思います。
 

なのにこんなにアッサリしてて、すごく不思議。
 

私の中ではウエイト=スミス版の誕生に関して一番のミステリーです。



 


 
 
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