先日のことになりますが、きいれ浜田クリニックから喜入支所へ避難時に使用する『段ボールベッド』を鹿児島銀行と共に寄贈を行いその贈呈式がありました。
院長左から2番目👇
2019年7月3日鹿児島市に訪れた大雨。喜入も例外でなく豪雨となり、100名以上の多くの方が喜入支所に避難されました。
私が避難所を訪れたところ、赤ちゃん連れの家族や、歩行が不安定な高齢者が床に敷かれた薄いシートに横になり避難する姿…いわゆる雑魚寝姿を見て過酷な避難を目の当たりにしました。
役所では「避難時には必要物品を持参すること」となっていますが、実際に避難時に布団なども持参出来る方がどれだけいるでしょうか。
1日で豪雨は終わり被害が殆ど無かったのは幸いでしたが、不安な夜を過ごした多くの方々に何もできずにいる自分の、クリニックとしての不甲斐なさを感じていました。
当院は現在新クリニック建設中です。
それに伴い鹿児島銀行からSDGs医療機関債を発行し、鹿児島銀行さんと協議の上、避難時に使用する『段ボールベッド』を寄贈することとなりました。
今回寄贈した16台の『段ボールベッド』は、Jパックス社『暖段はこベッド』
強度も強く安定している上にパーテションがあるため、プライバシーも確保されます。段ボール内には収納もあり、不要時にはコンパクトに収納出来ます。
今回の台数だけで避難するすべての方が利用出来る訳ではありません。しかしお年寄りや妊産婦など、必要な方にまずは使用をして頂くように手配させて致しました。
災害対策は、まだまだこれから。他の地域での大災害が当喜入地域で起きないとは限りません。
私たちは自分事として、災害と改めて向きあい、対策を取っていかないといけません。
今回の『段ボールベッド』の贈呈が、皆様の災害への意識が変わるきっかけになればとの思いも込めて、今回投稿させていただきます。
現在建築中のクリニックも地盤改良を重ね、地震等の災害が起こっても運営に支障がないような体制づくりを行っています。
当院は今年で55年目を迎えます。さらに半世紀先へ向けて、喜入の皆様と共に成長できるきいれ浜田クリニックでありますよう、私たちも出来ることを1つ1つ考えながら活動していきたい、そう願っています。これからもどうぞ、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。