やっと見てきました~。おととい日比谷で。
「最強のふたり」http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
9月1日から公開だったのに今までやっているなんてどれほど好評人気ロングランかわかる。
実は先月水曜レディースデーで見に行ったとき、満席で入れなかった。
フランス国民の3人に1人が見たというヒット作は、カンタンにいうと車いすの大富豪と、介護者として雇われた黒人青年の友情。
実話というからすごい。
映画のエンドロールで実在の2人の様子がちょっと映る。
本当なんだなあと改めてびっくりした。
貧困層の黒人青年ドリスと、大富豪のフランス人フィリップ。
どちらもそれぞれ孤独を抱えていた。互いが出会うまで。
人にとって理解しあえる相手がこの世の中に一人いるということが、どれだけ幸せか。
見ていて救われた。
監督:エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのコンビ。
- あらすじ: 不慮の事故で全身麻痺になった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。
- スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきただけだったが、フィリップは彼を採用する。すべてが異なる二人は、次第に友情をはぐくんでいき「最強のふたり」になる。
実話をベースとする障害者と介護人の話なのにゲラゲラ笑えるコメディで、
観客の心を感動で揺さぶる。
大富豪の紳士フィリップは、事故で首から下が麻痺してまったく自由が利かない。
そんな彼が自分の介護役に選んだのが、スラム育ちのアフリカ系兄ちゃんドリス。常識や偏見に縛られず、障害者を障害者とも思わぬ言動でフィリップを容赦なくおちょくる。
だが、腫れ物に触れるような接し方をされる屈辱より、同情のかけらも見せないドリスの言動がフィリップにはどれほどありがたかったか。
立場も音楽の趣味も正反対なふたりが、互いを面白がる掛け合いはひたすら面白く、痛快。
偽善も、居心地の悪さもない。ただふたりが世界を広げ、共鳴を深めていく過程がうれしくて、笑顔のまま涙がぽろぽろ。
実在の介護士はアルジェリア移民だそうだが、監督がドリスというキャラを逸材オマール・シーにあて書きしたことが、大きな勝因。
彼のまっすぐな瞳と天真爛漫な笑顔を、きっと愛さずにはいられない。(若林ゆり)(映画.com)
「最強のふたり」http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
介護の番組をやっていて、いろんなご家族や介護者を取材して感じるのは、
まさに介護は特別なことじゃない、ということなんですね。
今日も明日も続く毎日の暮らし、日常生活。
相手を特別扱いしすぎるのは日常じゃない。
そこには笑いもあれば怒りも悲しみも、恋心も性もある。
ノーマライゼーションということばを思い出した。
ベジアナ@あゆ