昨日の続き。
インド(一般家庭)では給水制限のため
いつでも思いっきり水が使えるわけではない。
ある時など一ヶ月も水道が出ない日が続いて、
ジュンコさん(日本人)は「水が出ない水が出ない!」と困り果てていた。
するとご主人のシンさん(インド人)が一言。
「水が出ない出ないと言ったら水は出るんか?」
・・・・・。
引っ越したばかりのアパートで
生後7ヶ月の赤ん坊ハルシュが、数カ所、蚊に刺された。
半年以上前から、早く網戸を付けてくれ~と夫に頼んでいた
にも関わらず、網戸は未だ付いていなかった。
ジュンコさん
「うわーっ、ハルシュの足、3ヶ所も蚊に刺されて真っ赤っかやー」
シンさん「蚊も新しい住人が珍しかったんだろうな」
と、寝ぼけた返事をする夫に対して
あ、あのな~・・・。
とは、ジュンコさんは、言わなかったらしい。
結婚後1年半もこんな夫婦の会話を続けているインド嫁の達人に
ワタシは尋ねた。
「いや~、話としては笑えるけど、毎日そんなんで腹立てへんの~?」
ジュンコさん「ま~、相手がインド人やからな~」
ジュンコさんは全てをこの一言で笑って片づけているのだった。
そもそも相手も自分と同じ人種(考え)だと思うから腹が立つわけで、
相手がインド人だと思えば腹の立てようがない、仕方がない、
というわけだ。
「これはこうするのがフツウだろう~」と思いがちなことが
相手にとってもフツウであるとは、全然、全くもって、限らない。
なるほど。
これは別に国際結婚だけの話ではないよな~。
彼氏、彼女にも上司にも使えそうだ。
これからは腹の立ちそうなことがあったらこう考えることにしよう~。
この人、顔は日本人みたいだけど、実は中身はインド人なんだ~。
この上司、今は器用にお箸で冷や奴食べているけど、
家に帰ったらいつも手掴みでカレーを食べているんだ!ゼッタイそうだ!
ゼッタイこの人インド人だぁー!
念のため。
全くもってインドの人に偏見も悪意もございません。
インド、大好きです。