ー5/25滋賀公演、終演ー


ご来場いただき、ありがとうございました。


□昼公演




“環境のせいにして開き直る”人が増えている現代に、今回の内容を投入したいと考えていました。

戦争という最も究極な環境においても、自身の良心を全うし、“政治的な敵”にもパンを分け与えた登場人物の生き方がありました。


昼公演は勢いを飛ばしすぎたところもありましたが、

すごいね。普段はレコードを聴くけれど、やはり違う、と優しく労っていただき、良いものを作りたいなと思いました。


終演後。




□夜公演




滋賀県の文化シリーズvol.3。
「巖谷小波さんを演奏会で取り上げてみたい」が、数年かけてようやく実現した日でした。

今年、東京に小波さんの碑を見に行ったときに、たまたまペットボトルが落ちていました(おそらくゴミとして捨てられていた)。
それを見たことで、ないがしろに扱われている状況からなんとかできないかな?と思い、さらに躍起になった期間でした。




小波さんとの共通点があったことから、時代の異なる紫式部もテーマに掲げました。
1.文学者
2.滋賀県にゆかりある人物
3.お二人共、学校教育の教科書に掲載されていること


越前和紙をはじめとして、聴覚、触覚、嗅覚、知覚を使って和の世界感をお楽しみいただきたこうと企画した公演。






雅に見える平安時代も、決して美しいだけの世界ではなかったことでしょう。それでも、全て加速しすぎた現代とは違う時間感覚があったことは確か。
山田耕筰さんの源氏楽帖は、私達にその独特の時間感覚をプレゼントしてくれている気がしています。



夜公演の見どころは、お客様よりいただいたご感想をご紹介させていただきます。
「(中略)もう嬉しくて嬉しくて、魔法の手が見える席に座り、幸せ独り占めの勢いでした。巖谷小波さんを大切に演奏して下さり、ドキドキしながら嬉しく聴かせていただきました。着物を羽織られ、扇子や灯火の設えにわぁ~✨って感動!その時代にワープし、源氏楽帳を更に深く聴かせていただきました。
今日は本当に贅沢な演奏会を有難うございました。
今も余韻に浸り、ぼんやりしております💖」



夜公演の終演後、まさにアンコール曲のタイトルが、空の上に。ご覧になられたでしょうか?
くっきりはっきりと見えていて、本当に大きな満月でした。


次回公演は、11/16立木音楽堂で実施します。