「命」について
「命」の語源について調べてみた。「命」という字は、本来祈る姿を表している。上の部分は、昔の人が神に祈りや誓いをする時に、頭にかぶるそういう特別な帽子の形をかたどっているそして、左側の口これは箱をかたどったもの、願いとか祈りの言葉を書いた文書を入れる箱右側にあるのは、その願い祈りを書いた文書を入れた箱を前にして、ひざまずいている人の姿をかたどってるですから、命という字はただ肉体的、物質的な生命を表わしているのではなくて、願い、祈りを持った「いのち」を表している✧• ───── ✾ ───── •✧仏教では、「いのち」というものを、いろんな字で押さえる。※『倶舎論』には、「いのちの根本、それは寿にして」とある。「寿」という字は、「長生きすることを神に祈る様子」という意味であり、「長い歴史、長い流れを持っていること」を表している。※阿毘達磨倶舎論 :ヴァスバンドゥを作者として、4世紀-5世紀頃にインドで成立したとされる、部派仏教の教義体系を整理・発展させた論書「いのち」は祈り(命)を持ち、長い歴史(寿)を持っている。誰もが誕生日を持ち、そしてやがて命日を持つ!けれども、この身に受けている命は、誕生日にぽっと生まれて、命日でぽっと消えるものではない。『(2のn乗-1)×2 の奇跡』今日は仏教の説法から、ちょっぴり不思議なことを考えたという話しです✧• ───── ✾ ───── •✧浄土真宗を宗派とする家に生まれた私夫の実家も浄土真宗で…ameblo.jp以前にもblogに書いたが↑↑↑自分の命は、膨大な先祖という命のバトンによって繋がれてきており、その中の1人がいなくても、私たちは、この世に生まれてこなかった。私たちの命には、長い命の歴史が与えられているのです。次の命を絶やさない為にも、自分の命を粗末にしてほしくない。こんなことを書くと、未婚者が増えてきた現代では、子孫を残すことが至上主義とでも言いたげだよね💦 という批判めいた誤解を招きかねないけれど、そういうことを言いたいのではなく、日本における2023年の自殺者数2万1837人という数字をたまたま目にして、自分の命を自分で絶つ人が一人でも減る世の中になって欲しい…という願いがこのblogを書かせた。