奥さんの葬儀は、今から出席者も決めてある。

 

亡き父の妹たち3人が健在だが、父の妹たちは奥さんとの確執が激しかったらしく憎んでいて、父が亡くなった2年半前の葬儀の時に、奥さんの葬儀があっても呼んで欲しくないと頼まれていた。私の好きな面倒見のいい一番の人格者の叔母でさえも、奥さんのことを憎々しく思っている。

 

 

私も何十年と奥さんとの確執に苦しんできた。

 

今ではモヤモヤした感情は洗い流せているが、今まで何十年とそういった親のことから逃げてこれていた兄と姉に奥さんのことを今は任せているし、最後の数年間くらいはそれでいいと思っている。

 

 

それでも今は亡き父が大切に思っていた妻のことは、我々子ども3人もないがしろにするつもりはない。

 

奥さんが我々の父親を愛してくれていたことは間違いなく、父も大切に思っていた奥さんのことは、最期まで心を込めてお見送りしようと決めている。

 

 

奥さんにはお姉様一家の存在もあるが、お姉様は一途に信仰している輸血拒否で有名な宗教の信者で、他宗教の葬儀に参加しないという徹底ぶり。だから、今から葬儀に欠席されることも分かっている。

 

なので、奥さんの葬儀は真宗大谷派による仏式の家族葬とし、我々きょうだい3人とその子どもたちだけのMAX10名で、お見送りし、父の骨と一緒に奥さんの骨も別院に納骨する流れにする事を決めてある。

 

 

奥さんからは臨終の時に流して欲しいクラシック音楽まで指定されている。コロナ禍故、臨終に立ち会えなければ葬儀場で流してさしあげるつもり。

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不謹慎だが、私は、奥さんの命の灯火が消えるのはそんなに遠い何年も後の未来ではないと感じているため、兄と姉とLINE上で、いざとなったら葬儀に関しても意見が割れて揉めないように、きょうだいだけの最終的な確認を先月のうちに行った。

 

 

私の姉は、人のドロドロした感情に蓋をしがちで、人は基本「善意」の心を持つ美しいものと捉えたがる。だから、親の介護をしてきた私にも父親の再婚相手の悪口を聞いてくれることはなく、私は再婚相手と孤独に戦ってきた。

 

 

当初、私から伝えた「叔母たち(亡き父の、妹たち3人)は葬儀に呼んで欲しくないらしいよ」という叔母達からの伝言も姉の心には伝わらず、「それでも出欠は本人に任せればよく声だけはかけて呼ぶべきだ!」と主張していた。

 

 

私は、兄と姉に任せている以上、意見が割れた時は兄と姉の意見に従うつもりでいた。

 

それでも、欠席という嫌な選択を叔母たちに与えてしまうのも申し訳なく、コロナ禍故に内々だけで家族葬をしたと伝えて事後報告のお手紙を叔母たちには出せばいいと、先月のきょうだいによるLINE上での話し合いでも、こういった私の意見だけは伝えてみた。

 

 

姉には口が裂けても言えないが、本当のところを書くと、叔母たちは姉のことを「偽善者っぽくて苦手」と私には話していた(>_<)

 

 

この点も、姉が奥さんのことを世話するようになってからは、叔母たちの本音を実感する場面が姉にもあったらしく、私の言う通りにしよう!と意見を変えてくれており、懸念事項が1つ解決した。

 

そういうこともあり、香典の有無、私は何処まで兄と姉に任せておけばいいのかも含め、先月の事前打ち合わせもやっておいて良かった。