■認知症だった父のマンションの実際にあった売却の様子

 

私の父親が住んでいた持ち家マンションは、父親と再婚相手の2人が揃って老人ホームに入居する際、売却しました。

 

 

親たちは共に、奥さんの透析が出来る療養型病院に入院させてもらっており、私のほうで老人ホームを探して、家具や荷物を入れて入居準備を2部屋整え、病院へ2人を車で迎えに行って老人ホームに送り届けました。

 

 

良さげな老人ホームほど満室で、部屋が空くのを待つ必要があり、2人同時に入居を開始することが難しかったですが、幸い、新築の老人ホームを見つけて部屋を選び放題の状態で入居出来たのはラッキーでした。

 

 

実家の片付けは、業者に来てもらってガっと一気に片付ける訳にもいかず、父親の奥さんを病院から外出させて本人から要る物と要らない物を聞く作業や、兄や姉に欲しい物がないか写真をLINEにいちいちあげて聞いては、食器棚を他府県在住の姉宅に移動する為にヤマトホームコンビニエンスに依頼したりなど、私は自分の仕事を休んで、毎日毎日、実家の片付けと老人ホームへの引越し作業にエネルギーを集中させました。

 

 

 

マンションは父と再婚相手の奥さん2人の共有名義になっており、認知症だった父の病室に司法書士と不動産屋2人が一緒に訪ねてきて、売却意志の確認を本人にしてくれました。

 

 

その時既に父の認知症は、メガネの位置も分からず鼻の下にかけてしまうほどまでに進んでしまっており、住所も部屋番号も答えられずでしたが、なんとか「売りたいです。どうか私の家を売ってください。お願いします」と力強く言ってくれたので、売却活動に入ることになりました。

 

 

売却活動は、父の認知症進行、つまり時間との戦いで、不動産屋の担当者と私の話し合いにより、買ってくれる人が現れても買主との契約の時に父の認知はもたないと判断し、売却活動継続を断念したほうがいいという事になりましたえーん

 

 

そこで、父たちが住んでいたマンションブランドの不動産屋と媒介契約を専任していたのもあって、通常不動産屋が買い上げると一般に売り出すよりも安く叩かれるのに、私が希望していた売り出し価格で不動産屋が買い取ってくださりました。

 

本当に感謝で、ありがたかったです。

 

 

売買契約も2人の代理人に私がなって、私1人で大手不動産屋の社屋に趣き契約を終えることができました。

 

不動産屋が買取ってくれた実家マンションは、全室リノベーションをすることにして売り出していました。

 

コロナ禍でのリノベーションは、3LDKから2LDKに変更。和室を潰してアイランドキッチンが据えられた広いLDKに作り替えられ、壁面いっぱいに長細いテーブルを作りつけてパソコンやコピー機も置けるようにコンセントも設置してリモートワークにも対応出来る作りにしてありました。

 

風呂、洗面、トイレも全て新品に交換され、これなら売れるのでは?と思いつつも、ネット検索して確認すると2年間くらい売れなかったようです💦

 

少し売出価格の設定が高い気がしていたので、そこがネックだったかもしれません。

 

 

 

このblogを書くにあたり、1年ぶりくらいにネット検索したら、その物件を見つけることが出来なかったので、この1年くらいの間に買い手がついたのか…と安堵しました。

 

親の家を売却したくても、認知症が進み過ぎると売却出来なくなる…

 

という、薄氷を踏むような売却劇を経験した私としては、たまたま運が良かっただけで、マンションだから大手不動産屋も買い取りしてくれましたが、これが戸建てだとなかなかこうはいかなかっただろうと思っています真顔