母親だけでなく、母親と同居を開始していた妹までもががんになって精神的におかしくなってしまい、自分の一存で離婚している妹は自分の世話も兄夫婦頼みにしてきており、我々夫婦にその世話までもがかかってきてしまってました。

 

本来なら妹の夫がやるべき妻の世話を、離婚しているからという理由で、兄に頼られてはたまったものではない…というのが私の夫の本音のようです。

 

 

妹の長期入院中に母親の世話で気持ち的に自分もいっぱいいっぱいなのに、そのうえ、妹のことまでやってられっか。妹には娘という家族があるのだから、自分たちで頑張っていって欲しい!

 

と私にだけは本音をぶちまけて

 

「今後も母親の世話はするけど、妹の世話はしないむかっ

 

「あゆみちゃんも妹のことは別に世話しなくていい」

 

と話していた夫でした。

 

※夫の名誉の為に書いておくと、夫は妹の病気を思いやる気持ちは持っていて、妹のがんの寛かいとうつ病の早期回復を心から願っています。けれど、それとこれとは別ということです。

 

 

その夫の気持ちに対し

 

人それぞれ、キャパシティーは違いますし、私が勝手に妹に同情してサポートをしてあげようと思っているだけで、夫にも「私同様に可哀想と思え!」というのは、夫からしたら不条理な話だということは頭ではわかってました。

 

 

それでも、「冷たくない?!」と、夫を責めてしまう気持ちを持つことってストレスで体によくありません(>_<)

 

 

自分のために、なんとか平和な気持ちでいられるような気持ちのもっていきようを見つけたいと思いましたキョロキョロ

 

 

・・・・・・・・・

 

 

というところまでが1つ前のブログで書いたことです。

 

 

そうだ!私は何のために「家族療法」という勉強を始めたんだ? 

 

 

こういうとき、「家族療法」ではどういう考え方をするんだろう?

 

と思って、まだ全部は読んでいないのですが、文字がぎっしりの351ページもある分厚いテキストをめくってみました。

 

 

 

『きょうだい』が『きょうだい』を世話することについて

書いてありました! 

 

以下 青字と赤字

 

 

同じ家族といっても親子ときょうだいでは、関係性は異なる。

 

きょうだいが親ともっとも異なるのは、きょうだいは、本来、本人(:患者)の世話をする役割ではなく、自分自身の人生を本人と同世代の人として生きる存在だということである。

 

したがって多くの場合、本人の世話を託されることは、時に自分の人生を犠牲にすることであったり大きく生活の方向を変えることであったりする。

 

このときの痛みは、時にとても強いもので、かかわる支援者がきょうだいの痛みを過小評価すると、関係づくりが難しくなるかもしれない。

 

もし、きょうだいが結婚もしていて自分の仕事ももち、そのうえで本人の世話の責任も負っているような場合には、多くの場合、支援者は、世話の責任の主体としての重さを軽減する方向で働きかけることがよい。

 

 

それは本人(:患者)が自分の生活の責任を自分にとりもどす過程でもあり、

 

 

同居していた者であれば、別居するとか、世帯分離をするとか、そのような動きもあり得ることである。

 

いきなり行動を起こさないまでも、きょうだいの負担を減らし、きょうだいにはきょうだいの独立した暮らしがあることを保障するために私たちの支援はあるのだという考え方を差し出し、その考え方についてきょうだいの意見を伺う。

 

受け入れられるのであれば、具体的な方法について協議をしていくのがよい。

 

 

・・・・・・

 

 

もし、きょうだいが結婚をせず、仕事も十分にすることがなく、本人の世話にかかりっきりである場合は、物事は少々複雑である。

 

この場合は、本人やきょうだいが、それぞれ今後どんな人生を送りたいかについて、注意深く話を聞く必要がある。

 

なぜなら、このような状態は、きょうだいにとってもさまざまな可能性の中から他の可能性を捨て去って、選び取ってきたものであるからである。

 

選び取ってきたものを否定する権利は誰にもない。

 

しかし支援者が訪問支援をするようになり、ご本人ときょうだいの間の風通しがよくなったときには、今までと違った希望が、本人やきょうだいに起き得るかもしれない。

 

その方向性がどのようなものかは、あらかじめわかるものではなく、丁寧な語りを聞く過程の中で生まれてくるものである。

 

それが見えてきてから、きょうだいの支援の方向性を定めていくのである。

 

(テキスト文担当 :  国立精神 神経センター精神保健研究所社会復帰相談部部長  精神科医  伊藤順一郎)

 

 

・・・・・・・・・

 

 

なるほど、夫の場合は前半部分に関係しますね。

 

結婚したきょうだい同士は、それまでの家族から、心的距離もある親族へと関係性が変わりますから、きょうだいだからという理由だけで『きょうだい』が『きょうだい』の世話をするのはハードルが高いということです。

 

 

このことはどこかでわかってはいても、精神科医が書いたテキストに書いてあると説得力があります(笑)

 

 

納得 キョロキョロ  となって、

 

私の夫を責める気持ちが一瞬で消えてしまいました(笑)

 

私は単純ですあせる

 

 

 

きょうだいがきょうだいを世話する義務も責任もないのですねニヤ

 

 

ということで、

 

 

私は自分で夫の妹を

 

勝手にサポートすると決めただけなのだから、

 

兄嫁だからではなく、人道主義で

 

やれる範囲で粛々と世話をやってあげれば

 

いいだけなのだ~飛び出すハート

 

 

 

と考えたら、と~~~ても気持ちが楽になりましたウインク