リブログのお願いを頂いた2013年10月2日に書いた過去記事ですが、文字が読みにくいのと長文過ぎるので、もう一度こちらで3回に分けて

アップし直しておきますあせる

スミマセン<(_ _)>

 

【ブログの説明】

 

息子(長男)の現役受験の年は東日本大震災の2011年でした。


この頃私はブログを書いていなかったので

 

この記事は、2013年にブログを始めた頃、長男現役受験の記憶を掘り起こしながら想い出を書いたものになります。

 


長男は前期東大理Ⅱ受験は敗退。

後期北大農学部受験で合格を頂き進学しました。


北大後期受験の日は、大震災の翌日。

息子学年の後期受験、クラスメイトの中には、受験先に前日入りする途中で被災して、受験どころか帰るに帰れなくなり、数日間避難所で過ごした人もいました。

 

昔のことですが、それでもよろしければ

お読みください<(_ _)>

 

 

・・・・・・

 

 

息子と同じ高校の共に東大を目指していた数人の友人たちは、二次重視の東大受験におけるセンターをなめてかかっていたのか、足切りにあいそうになって、東大出願を断念した。

 

中には果敢に出願して足切りにあった人もいた。

 

息子はそんな仲間たちの無念さを背負って、二次試験に駒を進めた。

 

文系の仲間は駒場キャンパス受験なので一緒に行くことはできない。

 

その為、二泊三日の間、こんな私でも一緒に居てあげることで気分が紛れることもあるだろうと、のこのこと、そして、いそいそとついて行った^_^;


 

我々親子は二次試験前日に東京入りし、

宿泊先の水月ホテル鴎外荘に向かった。

 

(2021年2月追記)

コロナ禍によって、水月ホテル鴎外荘は2020年、閉館に追い込まれました。


少し古いホテルだったが、問題はない。

 

チェックインの時間より少し早めに着いたので

ロビーのソファで時間が来るのを待っていると、後から岡山白陵高校の御一行様がぞろぞろと入ってきた。

 

岡山白陵といえば、岡山県内ではナンバーワンの進学校のはずだ。

 

先生が数十人の生徒を従えてチェックイン待ちをしていた。

 

生徒さん達は制服を着ていて、一様に無口。

決戦前の緊張感でピリピリしている空気が手に取るように私たち親子にまで伝わってきた。

 

先生方も真剣な面持ちで怖そうな感じだった。

 

あんなに空気の重い若者の集団を見たのは初めてだ。

 

先生は、私たち親子を「こいつらも受験生か?

ふふん、あほずらだなあかさん」と思ったかどうかは知らないが、ちらちらとこちらを見ていた。

 

うへ~、我ながら凄い被害妄想うう

 

それにしても、何で制服なのだろう?私服の方がリラックスできるのに・・・

彼らにとっては制服が勝負服なのかな?

 

・・・・・・・・


夜は、ホテル内のレストランで食事をし、温泉につかってゆっくりできた。

 

廊下を歩いていると、部屋のドアを開けたままにして、部屋内の小さな机に向かって勉強を続ける学生たちの姿が目に入った。

 

息子も同じように勉強していたので、私は邪魔しないように、読みかけの本、福沢諭吉の「学問のすすめ」を読んでいた。

「なんで慶応やねん?!」と一人突っ込みを入れながら・・

 

そして、暇つぶしに幼馴染の友人に実況中継のメールを打った。

 

・・・・・・・

 


息子は理Ⅱ受験。

受験会場となる農学部の建物は本郷地区キャンパスの弥生キャンパスにあり本郷キャンパスの北に位置する。

 

当日の朝、正門とは反対側にある人けの少ない弥生門から、息子が東大に入って行くのを見届けた。

 

弥生門は閑散としていて、せいぜい数人の人が

キットカットを配っているくらいだった。

 

 

私はその足で、ぐるっと東大の周りを廻って

赤門の様子を見に行った。

 

お~!そこはまさしく、テレビで見たことのある東大受験のお祭り会場だった。

 

赤門に吸い込まれていく延々と続く受験生の波、波、波。

 

人が多すぎてゆっくりとしか前に進めない。

 

受験生は時間内に会場に入ることができないくらいの人の波だった。

 

実際に、入室が遅れて、試験開始時間も少しずらされたそうだ。


 

道路の反対側に廻ってその様子を見ることにした。

 

同じ制服を着た集団の御一行様がバスから降りてきて、ホテルで用意されたであろう同じ昼食弁当の袋を手にぶら下げて、ぞろぞろと歩いていく。

 

門までは、各予備校ののぼりの数々がひしめき旗振・赤 キットカットやカイロなどを配りながら、

知り合い同士が握手をしたり、声援を送ったりしている。

 

私と同じ反対側の道路は保護者らしき人々で一杯だ。

 

人の波が途絶え始めた頃、遅刻しそうになって、猛ダッシュで走り込んでいく受験生もちらほらいて、見ているこちらまでハラハラしたがんばれ

 

 

つづく