【 海外貧困層に医療を提供する仕組みづくり NPO法人ジャパンハート 】

 

国民皆保険制度がなく治療代が高い国。そのうえ貧困層が多く、貧困の為に病院に行くことすら出来ない悲壮な状況が続く国にミャンマー、ラオス、カンボジアなどがあります。

 

それらの国に、日本人による無料の医療支援を行っているのが、NPO法人ジャパンハートというボランティア団体です。

 

今回は、カンボジアでの取り組みを紹介していました。カンボジアでは初めて無料で治療を可能にする病院を5000万円で建てました。

 

その運営は日本からの寄付で賄われています。ただ、寄付金を募るのでなく、HPで一つ一つの器具を購入してもらう形式をとっています。例えば聴診器は12000円。吸引器は43200円。もっと寄付したいという人はレントゲン324万円。実際に寄付した人がいます。せめて気持ちだけでもという人には点滴棒1800円。様々な方法で募った寄付は2014年度1年間だけでおよそ1億2千万円にのぼります。

 

働くスタッフも基本ボランティア。継続的に勤務する数名を除いては、日本から来た短期ボランティアの医師や看護師です。数日単位で休暇をとって入れ替わりたちかわりやって来ては帰っていきます。

 

番組内では、3泊4日の予定でやってきた東大阪私立総合病院という大病院の消化器外科部長遠藤医師に密着取材でした。多忙過ぎて食事すらまともにとることが出来ないベテラン医師が、スケジュールをこじ開けて、参加費、飛行機代10万円以上を自腹で払って行くのはなぜか?

 

他の医師が手術しやすいように懐中電灯で照らす遠藤医師。やれることをやる!

手術場面でも器具が日本のように完全に整っていない中、自分の専門とは違うヘルニア手術。初めてメスを握るカンボジア人医師の手術に補助として立ち会い、実質の指導者として見守ります。

 

遠藤医師は自腹で10万円以上払っても、行く価値はあると言います。

自分が医者になった若い頃の気持ちを思い出して、日本に帰ってまた、この気持ちを患者さんの医療につなげていく。こういうことなのだそうです。

 

ジャパンハートはそういう意味では、日本版「国境なき医師団」といえます。

国境なき医師団は、1971年、フランスで誕生し、1999年にはノーベル平和賞を受賞しています。最近ではエボラ出血熱があったアフリカとか、シリアでの緊急医療にあたっていますが、参加のハードルが高いのです。

 

両者の比較です。


 

国境なき医師団の月給制とはいえ、危険な任務につく医師が、本来の高給を捨て15万円の月給で参加するという行為には、その崇高さにこうべを垂れるしかありません。

 

一方、ジャパンハートは、貧困国の医療難民を救いたいという人道的理念は同じですが、参加のハードルが低いのが特徴です。通常業務を日本でこなす医師や看護師が、数日間の休暇を利用して参加することが可能だからです。また、語学の壁がないことも理由となり、その参加者は年々増えています。


 

2011年、大震災3.11があったので寄付金が増えています。

2009年来、医療者のジャパンハートの活動に参加した人数は2000人に上っています。

 

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以上、番組の紹介でした。

 

 

ちなみに、学生である息子も、この春休みにジャパンハートの活動に参加させていただきました。学生と言えども現地では足手まといになることは許されません。スタッフとして器具の洗浄や、それこそ遠藤医師のように手術見学の中で懐中電灯を照らしたりお手伝いをします。また、現地の孤児院で遊び相手になったりなどのプログラムも組まれていました。

 

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我が家は、TV東京の番組にお気に入り番組が多いです。

いずれも、情報系番組ですが、

カンブリア宮殿、ガイアの夜明け、未来世紀ジパング などです。

 

TV東京のこれらの番組は、有料ですが過去番組を視聴することもできます。

 

↓こちらです

 

http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/

 

就活を意識して、大学生が番組をピックアップして、関心がある番組だけ見るのも良いかと思います。いろいろなヒントが隠れていると思います。