医局とは医師・歯科医師の執務室、控室のことを指す。 ここから転じて、大学医学部・歯学部の附属病院での診療科ごとの、教授を頂点とした人事組織のことを医局と呼ぶ。



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先ほどブログで書いた通り、医師家庭でない我が家は受験期に、医局制度の実態がわからず、担任の強い旧帝押しの言葉に、学力が追い付かない息子は出願先で悩んだことがありました。

 

最近読んだ中堅医師が書いた本に生々しい医局制度のこと、出身大学による差別に関することが書かれていました。


このようなことは、掲示板や2chの専売特許であり、真面目に書いている本はあるようであまりないかな?というのが個人的な感想です。

 

医局制度下で医師を続けてきたご主人を夫にもつ担任が言っていたことはこういうことだったのだろうな!と妙に納得できました。

 

しかし、この医師が書いていることも、一人の医師が経験してきた実感でしかないとも言えます。


地域によっても多少の違いや温度差があることも考慮して読まなければならないと思いましたが、それでもこの医師の周りでは実際にこうだという事実が書かれているというふうに捉えつつ本を読ませて頂きました。

 

それを今回は

医師世界をよく知らない

医師家庭でない受験生のご家庭に向けて

医局について記載されている部分のみ要約する形でご紹介させていただきます。

 

本全体の趣旨は、医局制度について書くことがメインではなく、他のことについて知りたくて読んだ本のため、本の題名を今回は伏せさせて頂きます

 

もったいぶっている訳ではありませんが、ちょっと誤解を招くと嫌だな・・という本の題名なので申し訳ないです

 

 

以下、要約です。


 

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【昔の医局制度とは】

 

新臨床医制度(スーパーローテート制度)が2004年に始まるまで、医師というのは、ほぼすべてがどこかの医局に属していました

 

言い換えると、大学病院の各科の教授と医局が、

医師の人事を握っていたと言えます

 

医局というのは法律で管理された組織ではないのですが、教授という「親分」に、「子分」である准教授(当時は助教授)以下のすべての医師

(医局に属する医師を医局員と言います)が従う構図でした

 

大学病院という「本部」があり、世の中の市中病院のほぼすべての診療科は、それぞれどこかの大学病院の各診療科から医師が派遣された大学医局の「支部」の状態でした

 

この支部を「関連病院」と言います

 

人事権はあくまで大学にあり、派遣先の病院長といえども大学医局には逆らえませんでした

 

逆らえば医師を大学医局に引き上げられて、運営できなくなるためです

 

 

長くなるので   つづく